どんな人?
- 山崎努(やまざきつとむ)は、日本で活動する俳優・ナレーター。千葉県出身の1936年12月2日生まれ。遊人社所属。
- 高校卒業後俳優座養成所へ入所し、1959年に文学座へ入団。1960年公開の映画『大学の山賊たち』で映画デビューを果たした。
- 1963年公開の黒澤明監督映画『天国と地獄』に出演し、注目を浴びた。
- 「同じ役は二度と演じない」というポリシーを持っているが、「仕置人」シリーズで念仏の鉄を2度演じており、自身の代表作としている。
- 1963年、ドラマ共演がきっかけで交際していた宝塚出身の女優・黛ひかると結婚。娘は女優の山崎直子。
▼山崎努(中央)
https://twitter.com/CINRANET/status/1106027430366461952?s=20
生い立ち
山崎努は、1936年12月2日生まれの俳優。現在の年齢は88歳。千葉県東葛飾郡松戸町(現・松戸市)の出身。娘は山崎直子。[出典1][出典2]
父は友禅染職人で、一家の長男として生まれた。1956年に都立上野高校を卒業。[出典2]
芸能活動
高校卒業後、俳優座養成所に入所し1959年に卒業。同年4月に文学座研究員になった。
1960年には『大学の山賊たち』で映画デビュー。1962年に文学座の準座員になり、翌年には劇団雲を結成した芥川比呂志とともに行動するようになる。[出典2]
そして、1962年の黒澤明監督映画『天国と地獄』に出演。それまでの日本映画界にはなかった歪んだ性格の誘拐犯を演じ注目を集めた。[出典2][出典3]
出演作品(映画・ドラマ・舞台)
映画『八つ墓村』で殺人鬼を怪演
1977年の映画『八つ墓村』は、私立探偵・金田一耕助が登場するミステリー作品。[出典4]
山崎は、医師であり殺人鬼である多治見要蔵を演じた。日本刀とショットガンを持って村人を次々と殺している姿は強烈的だった。[出典2][出典4][出典5]
映画『マルサの女』で日本アカデミー賞を受賞
『マルサの女』は、1987年に公開された国税局査察部が舞台の映画。女性警察官の板倉亮子(宮本信子)が、ラブホテル経営者・権藤英樹(山崎)の脱税を摘発するまでが描かれる。[出典6]
映画公開の1987年、流行語大賞に「マルサ(=国税査察官の意味)」が選ばれ、悪賢く稼ぐ人を摘発する“マルサ”を支持する雰囲気が高まった。さらに山崎は同作で、日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞している。[出典2][出典7]
ドラマ『必殺仕置人』
1973年、1977年に放送されたドラマ『必殺仕事人』シリーズ(テレビ朝日系)に出演している。[出典2]
一度演じた役は再び演じたくない山崎にとって、同作での再演は特別なものであった。山崎が演じたのは、殺し技・骨はずしを使う仕事人・念仏の鉄。[出典2][出典8]
山崎自身は、同作について
念仏の鉄が僕の演じた役の中で、代表作なんじゃないかな[出典8]
と語っている。[出典8]
映画『モリのいる場所』で主演
映画『モリのいる場所』(2018)では、主演を務めた。同作は、山崎にとって13年ぶりの主演映画作品。[出典9]
30年も外に出ず、自宅の庭の虫や鳥、草花を見つめ描き続ける熊谷守一(山崎)の様子を描いた作品で、樹木希林や加瀬亮、光石研らが出演している。[出典10][出典11]
映画『長いお別れ』で認知症の父親に
2019年に公開された映画『長いお別れ』は、認知症の父と家族を描いた作品。山崎は、認知症の父で元中学校校長の昇平を演じた。[出典12][出典13]
昇平の妻を松原智恵子が演じ、2人の娘を蒼井優、竹内結子が演じた。[出典12]