2022年2月3日更新
どんな人?
- 岸田今日子はアニメ『ムーミン』(フジテレビ系)の声を演じていた。
- 1964年に主演を務めた映画『砂の女』は、カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞している。
- 岸田今日子は2006年12月17日に脳腫瘍呼吸不全のため76歳で死去。
生い立ち
1930年4月29日、東京都生まれ。[出典1]
劇作家で文学座創立者の1人である岸田国士の次女であり、姉は詩人の岸田衿子。[出典1]
芸能活動
1950年、『キテイ颱風』で初舞台を踏んで以来、女優などとして活躍していた。[出典1]
1964年公開の映画『砂の女』で主演
岸田今日子は1964年公開の映画『砂の女』で、主役である砂の女を演じた。[出典1][出典2]
この作品は、安部公房の同名の小説を原作とし、安部公房自身が脚色を行い『おとし穴』で知られる勅使河原宏が監督した作品である。[出典2]
『砂の女』は海外でも高い評価を得ており、1964年の第17回カンヌ国際映画祭に出品されると審査員特別賞に輝いた。[出典3]
また、1965年の第37回アカデミー賞では外国語映画賞を[出典4]、その翌年の第38回アカデミー賞では監督賞を受賞している[出典5]。
独特の声質を活かし、声優やナレーターとしても活躍
1969年からテレビアニメ『ムーミン』(フジテレビ系)で主人公・ムーミントロール役を務めていた。[出典1]本作品に関わった理由として
娘に自分の仕事を理解してもらうために始めた
と語っている。[出典6]ムーミントロールの丸っこい可愛らしいデザインと、岸田今日子の低い声とのギャップにより、本作品は印象深いものになったとも言われている。[出典6]
また、テレビアニメ『まんがこども文庫』 (TBS系)やテレビドラマ『大奥』(フジテレビ系)ではナレーションを担当し、その独特の声質と語り口で人気を集めていた。[出典1]
映画やテレビドラマで幅広い役柄を演じた
1974年放送のテレビドラマ『傷だらけの天使』(日本テレビ系)や1996年公開の映画『八つ墓村』などに出演し、岸田今日子独特の存在感を示していた。[出典1]
また、舞台作品では喜劇的な役やシリアスな役など、幅広い役柄を務めていた。[出典1]
私生活
仲谷昇との結婚・離婚
岸田今日子は1954年に仲谷昇と結婚し長女をもうけたものの、1978年に離婚している。[出典1]
離婚後も仲谷昇との関係は良好で、同じ「演劇集団円」に所属していた。また2人は晩年、長女一家と一緒に暮らしていたという。[出典1]
憲法9条を支持する「九条の会」に賛同
2004年6月に「九条の会」が発表したアピールに、吉永小百合や永六輔らと共に賛同している。[出典7]
2006年に死去
2006年12月17日午後、脳腫瘍による呼吸不全のため、東京都内の病院で死去した。76歳であった。[出典1]
なお、その前月には前夫である仲谷昇も死去していた。[出典1]
出演
テレビ番組
- 古都の恋歌
- 大奥 (2003年)
- good news
- 最高の恋人
- ナースマン
- HR
- 銭形平次 第4シリーズ
- 探偵物語
- 壬生の恋歌
- ロマンス
- 御家人斬九郎 第3シリーズ
- 世にも奇妙な物語 第1シリーズ
- 世にも奇妙な物語 第2シリーズ