どんな人?
- 松本薫は、リオデジャネイロ五輪で日本代表として女子57キロ級に出場する柔道選手。ロンドン五輪に続く、2連覇が期待されている。
- 高校時代、全日本ジュニア体重別選手権大会で、初戦から決勝までを「オール一本」で勝利し優勝を決めるという偉業を成し遂げた。
- 松本が試合中にみせる鋭い目つきからついたあだ名はアサシン(暗殺者)、野獣。鋭い目つきは試合1ヶ月前から女性らしさを捨て、試合のスイッチを入れるために意識して作っているものだという。
生い立ち
1987年9月11日生まれ。
幼少時代は学校でドッヂボールをして遊ぶなど、元気で活発な子どもだったという。[出典1]
選手活動
きっかけは兄弟
柔道を始めたのは6歳の夏頃。兄弟が柔道をやっていたため親に勧められ始めた。[出典1]
礼に始まり礼に終わる柔道を、
日本の伝統文化であるし、柔道は日本人の心そのものだと思う。
日本人そのものを表しているのが柔道だと思う
と松本は語る。[出典2]
レスニング経験もあり
松本は、1995年の全国少年少女レスリング選手権で小学2年生22kg級の部に出場して2位、翌1996年は小学校女子3年生24kg級で3位、1997年には小学校女子4年生27kg級に出場して3位という記録を残している。[出典3]
オール一本で勝利した高校時代
高校時代は以下の成績を残している。
- 2004年「全国高校選手権大会」優勝
- 2005年「全日本ジュニア体重別選手権大会」優勝
全日本ジュニアでは、初戦から決勝までを「オール一本」で勝利し優勝を決めるという偉業を成し遂げた。
全日本ジュニア強化指定選手にも選ばれていたという。[出典1]
ロンドン五輪で金メダル獲得
2012年ロンドン五輪で、男女を通じ柔道で日本選手唯一の金メダルを獲得。[出典4]
ロンドン五輪の際にみせた野獣のような目で世間に知らされる存在となった。[出典5]
あだ名はアサシン(暗殺者)、野獣
海外では「アサシン(暗殺者)」、日本では「野獣」と呼ばれる松本の鋭い目つき。[出典2]
それは試合のスイッチを入れるために意識して作っているものだという。
松本曰く、
試合の1カ月前に“女を捨てる”。
女性が身につけるものは着用せず、仕草も男っぽくして、縄文時代の狩りをする男をイメージする。
さらに一週間前には、自然と一体化し、山や空、風の自然エネルギーを体に取り込み、男も女もなくなって、本能のまま“勝ちたい”という気持ちだけになる
のだそう。
松本の鋭い目つきにプロ野球OBの星野仙一は、
彼女はええ目つきをしとる。あれぐらいじゃなきゃ世界で戦えん
と語り、泉谷しげるは
松本薫にはコーフンした! あの獲物を捕らえる鋭い目つきは久しぶり!
とコメント。矢沢永吉は
何が何でも金を獲るというあの目つき。カッコよかった
などと、各界著名人が絶賛した。[出典5]
リオデジャネイロ五輪で2連覇目指す
松本は負傷などで結果の出ない時期もあったが、2015年の世界選手権で優勝。
5年ぶりに女王返り咲きを果たした。
2016年に行われるリオデジャネイロ五輪では女子57キロ級に出場し、谷亮子、谷本歩実、上野雅恵に続く五輪2連覇を目指す。[出典6]
「野獣」ではなく「知的な野獣」で戦います
と松本は意気込みを語っている。[出典7]