2019年6月28日更新

おとなしきみこ

音無美紀子

74歳

音無美紀子(おとなしきみこ)は日本で活動する女優。1949年12月26日生まれ。東京都出身。最終学歴は頌栄女子学院高等学校。血液型はB型。事務所はオフィスのいりに所属する。

どんな人?

  • 音無美紀子は大学在学中、劇団若草に入団し、1967年にドラマ『でっかい青春』で女優デビュー。1971年にはドラマ『お登勢』(TBS系)で主演に抜擢された。以降多くのホームドラマに出演。
  • 2011年より、東日本大震災支援のため、「音無美紀子の歌声喫茶」を立ち上げた。以降、被災地でチャリティ公演などを行っている。
  • 夫は俳優の村井国夫。娘は女優の村井麻友美。音無は、乳がんや鬱病の闘病経験を元に2004年夫・村井と共に『妻の乳房「乳がん」と歩いた二人の十六年』(光文社)を出版した。

プロフィール

芸名 / 読み音無 美紀子 / おとなし みきこ
誕生日12月26日
出身地東京都
身長 / 体重 / 血液型163.5cm / 48.0kg / B型
星座 / 干支やぎ座 / 丑年

出典:タレントデータバンク

芸能活動

大学時代から劇団に所属

音無美紀子は大学在学中より劇団若草に入団していた。
1967年にドラマ『でっかい青春』で女優デビュー。その後、出演した1971年放送のドラマ『お登勢』(TBS系)のヒロイン役で一躍脚光を浴びた。
以後、数々の映画やドラマ、舞台で活躍している。
これまでの主な出演作品は、映画では『男はつらいよ 寅次郎 紙風船』『沈まぬ太陽』、ドラマでは『おんな太閤記』(NHK)『たんぽぽ』(日本テレビ系)『3億円事件』(フジテレビ系)、舞台では『菊次郎とさき』などがある。[出典1]

「音無美紀子の歌声喫茶」

音無美紀子は東日本大震災の復興支援活動として2011年12月より「音無美紀子の歌声喫茶」を行っている。
2016年までに80回を超える「歌声喫茶」を開催しており、東京を中心に、横浜、名古屋、広島、熊本などの全国各地で歌声喫茶をし、歌声喫茶を通して集めたお金で被災地を訪問しているという。

震災後、音無が被災地を訪問し、体験した事がこの活動のきっかけとなったと語っており、そのエピソードを次のように紹介している。

私に何かできることはないかと、お菓子や化粧品などを持って被災地の仮設住宅をまわりました。そのとき、10畳ほどのぎゅうぎゅう詰めの狭い部屋で、地元の方が『釜石音頭』を歌ってくださった。歌い終えると、「次は何を歌おうか」と盛り上がったんです。歌でみんなが元気になる姿を見て「これだ!」と思ったのがきっかけです。[出典1]

歌声喫茶は、曲リストの中から歌いたい曲をリクエストしてもらい、その歌をみんなで歌うというスタイル。歌声喫茶に来人の中には思い出が蘇り、懐かしいと涙ぐむ人もいると語る。

音無は、歌声喫茶の活動はまだやめられないと話した。[出典1]

私生活

夫は俳優、娘は女優

音無美紀子は1976年に俳優の村井国夫と結婚。1男1女をもうけた。[出典1]
娘は2003年上演の舞台『レ・ミゼラブル』でデビューした女優の村井麻友美。主に舞台で活動している。[出典2]

乳ガンと鬱病を患う

乳ガンの発見

音無美紀子は1988年に乳ガンを患い手術を受けた。現在は回復しており、当時の事についてインタビューで語っている。
幼稚園のママ友との会話で乳ガンの話になり、自分で触診したところ左胸の内側にシコリを見つけたが、仕事が一段落するまでは、などと診察を先延ばしにていたという。
その内、脇の下がひきつる感覚となったため病院へ行ったところ、乳ガンだとわかったという。シコリを発見してから、約2ヶ月後のことだったという。その後手術を受け、無事成功している。[出典3]

復帰作を降板。鬱病へ

音無は乳ガンの手術を経て仕事へ復帰するが、その復帰一作目で思いがけない壁がたちはだかったという。
音無は乳房の全摘をしていたため、胸元がみえるような洋服は着られなかった。しかし、衣装で用意された前空きのシャツは、役のイメージに合わせて胸元のボタンを外さなくてはならなかったが、音無にはそれができなかった。

また治療によって腕にできた痣のため、シャツの袖をまくることもできなかったこともあり、衣装合わせの段階で、監督と衝突してしまったという。

それらが精神的負担となり、次第にセリフも覚えられなくなり、次第に鬱病の症状がでるようになり、音無は復帰予定だった作品を降板したと明かした。[出典3]

徐々に鬱病が深刻な状態に

音無の鬱病の症状は次第に悪化したため、夫で俳優の村井国夫は、音無を病院につれていくことにしたという。しかし、その当時音無は死ぬ事ばかり考えていたといい、[出典3]

「病院には行かない。それより私、もう生きたくないの・・・。死にたい。」[出典3]

と答えたといい、当時の深刻な状態を物語っている。

回復へのきっかけとなった夏休みの絵日記

娘が小学生となり、夏休みの絵日記を書く事になった際、何も題材がなかったため娘の希望で「ご飯と卵焼き」を作ることになったという。
音無は台所恐怖症となっており、台所に立ち入る事もできなかったが、卵焼きならなんとかなるかもしれないと思い、やっとの思いでフライパンをコンロにかけ、調理をはじめたという。

音無が卵を割ると卵が綺麗に割れ、卵焼きが上手くでき、娘がそれをとても喜んで絵日記に書いたという。また、翌日はおにぎりを作り、それも上手くできたことから、[出典3]

私にも、できることがあるのだ。その時、かすかながらも前向き の気持ちが宿り、重い体も少しづつ動くような感じがしました。[出典3]

と語っている。その後徐々に回復し、鬱病を克服した。[出典3]

『妻の乳房「乳がん」と歩いた二人の十六年』の出版

音無美紀子は自身の乳がんや鬱病の経験について夫と共に綴った著書『妻の乳房「乳がん」と歩いた二人の十六年』(Kappa books)を出版。
乳がんで左乳房を摘出し一時は鬱病で死ぬ事だけを考えた音無と、それを支え続けた夫の村井がそれぞれの気持ちを綴っている。また、音無が病床で付けていた「闘病日記」も公開している。 [出典4]

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