2017年7月20日更新
出典:タレントデータバンク
どんな人?
- 黒部進は俳優。1963年、石坂洋次郎原作の映画『暁の合唱』において俳優デビュー。
- 1966年、アニメ『ウルトラマン』(TBS系)で主人公に抜擢、大ヒット作となり「正義の味方」としてお茶の間のヒーローとなった。
- アニメ『ウルトラマンティガ』(TBS系)レナ隊員役の吉本多香美は長女。
芸能活動
『ウルトラマン』の主役に抜擢
1963年に映画主演デビューを果たすと、それから3年後には『ウルトラマン』(TBS系)の主役ハヤタ・シン役に抜擢された。
黒部は当時を次のように振り返っている。
当時、ぼくの家には電話がなかったから予定はすべて電報で来ていたんです。
それである日、東宝の演技課から呼び出しがあって、その時いただいたのがハヤタ隊員の役だったんですね。
あのオレンジ色の隊員服が当時はもう派手で派手で、衣装合わせの時にみんなで『これ着るの!?』なんて話をしたのを覚えています。
でも実際の撮影に入ってみると隊員5人のチームワークはすごく良くて。
みんな、役柄と人柄が共通しているようなところがあって、和気あいあいと撮影していましたね。[出典1]
「東京国際映画祭×円谷プロ創立50周年」スペシャルイベント
2013年10月18日に東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催された「東京国際映画祭×円谷プロ創立50周年」スペシャルイベントに黒部進が出演した。
当イベントはHD Remaster2.0 Blu-ray BOXとして『ウルトラマン』が復活することを記念して実施されており、元祖『ウルトラマン』シリーズでハヤタ隊員役を務めた黒部進の他、フジ・アキコ隊員役の桜井浩子、ウルトラマンを演じた古谷敏、円谷プロダクション大岡新一社長らも登場したという。
撮影当時を振り返り黒部進は、
もう半世紀なのであまり覚えてないんですが、朝早くて夜遅くて弁当がまずかったことだけ覚えています。ただ走り回るだけだったので、実は僕は恥ずかしくて映像見たくないんですよ[出典2]
と苦笑しつつコメントした。
また、最終話「さらばウルトラマン」について、空に帰っていくウルトラマンを子どもたちが見送るシーンの話になると黒部進は、
熱いものがこみ上げましたね。現実でも子どもたちが、ああこれでウルトラマンとお別れなんだと胸を痛めたのではないかと思います。僕も、もうウルトラマンと会うことはないんだなと思いました
ウルトラマン39話を支えた影の功労者は古谷さんだと思うんです[出典2]
としみじみ語った。[出典2]
映画『劇場版ウルトラマンX(エックス) きたぞ!われらのウルトラマン』
2016年3月12日公開の特撮映画『劇場版ウルトラマンX(エックス) きたぞ!われらのウルトラマン』の完成披露上映イベントに黒部進がスペシャルゲストとしてステージに登場した。
同作品は「ウルトラマン」シリーズの映画最新作であり、2015年に放送されたテレビシリーズ『新ウルトラマン列伝』(テレビ東京系)の劇場版となっている。
2016年は『ウルトラマン』放送開始から50年という記念の年であることから、元祖『ウルトラマン』で科学特捜隊のハヤタ隊員を演じた俳優・黒部進がスペシャルゲストとして招聘されたという。
イベントではテレビシリーズ『ウルトラマンX』と、同作品のエンディングテーマである「Unite~君とつながるために~」を担当する音楽ユニット・ボイジャー(TAKERU、瀬下千晶)のライブからスタートし、熱いパフォーマンスで会場を沸かせた。
黒部進は精巧に作られたベーターカプセルのレプリカを持参しており、50年前の『ウルトラマン』ポーズを真似て天空にかかげ、変身ポーズを取ると、初代ウルトラマンがさっそうと登場するという粋な演出があり、黒部とウルトラマンのツーショットが実現した。
放送開始から50年もの間、何度も再放送や映像ソフト、再編集映画などで「復活」し続け、幅広い世代に熱烈なファンを生み続けてきた『ウルトラマン』の変わらぬ魅力について黒部は、
まさか50年も(人気が)続くとは思ってもみなかったので、感無量です[出典3]
と感慨深げに語り、さらに新作映画には娘の吉本多香美がゲスト出演していることについて尋ねられると、
今朝、娘から『映画見るんだってね』と電話がかかってきました。これから映画を見て、感想を言ってやりたいなと思います[出典3]
と、父親の顔を垣間見せた。[出典3]
出演
映画
テレビ番組
出典
- 『ULTRAMAN 第4巻発売記念 特別インタビュー 第3弾 黒部 進』(ULTRAMAN公式サイト)
- 『危険と隣合わせの撮影秘話が続々! 黒部進や古谷敏らが振り返る『ウルトラマン』』(マイナビニュース)
- 『『ウルトラマン』ハヤタ隊員・黒部進、放送開始50年記念上映祭で”初代”と熱い握手 - 最新作キャストと新旧共演』(マイナビニュース)
1962年、東宝映画『暁の合唱』でデビュー。1967年には初代ウルトラマン・ハヤタ隊員役で一躍脚光を浴びる。主な出演作は、NHK『新・クイズ日本人の質問』『金曜時代劇 茂七の事件簿』、日本テレビ『ぶらり途中下車の旅』『乱歩R』、TBS『ウルトラマンマックス』、フジテレビ『愛のソレア』、映画『けもの道』『花の降る午後』など。また、著書『ハヤタとして、父として』『ウルトラ旨い!愛と正義の大人の食卓』を発表するなど幅広い分野で活躍している。趣味・特技はアフリカ旅行、陶芸、料理。
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