2016年10月12日更新
どんな人?
- ウサイン・ボルトは、ジャマイカ出身の陸上競技選手。陸上を始めた当初は200メートルを専門としていたが、現在は100メートルや400メートルでも活躍する。100メートルと200メートルの世界記録保持者である。
- 北京・ロンドンオリンピックで、リレーを含めた短距離3冠を達成している。リオデジャネイロオリンピックで3連覇を果たせば、男子ではオリンピック史上初の3大会連続3冠を達成することになる。
- ゴール後に決めるポーズはジャマイカのダンスから。「ジャマイカから世界へ飛んでいけ」という意味が込められている。ポーズ名は「ライトニング・ボルト(稲妻)」。
生い立ち
ヤムイモがパワーの源?
1986年8月21日、ジャマイカのトレローニー教区で生まれる。[出典1]
父・ウェルズリーは現在のボルトの走りの速さの秘訣を「子供のころから食べている大好物のヤムイモ」と話す。ボルト自身も「子供の時は(ヤムイモを)良く食べた」と語っている。[出典2]
少年時代はサッカーやクリケットに打ち込んでいた。[出典3]
選手活動
200メートル専門選手として
13歳から陸上を始める。
当初は200メートルが専門だった。[出典3]
2002年、母国のジャマイカで行われた世界ジュニア選手権200メートルで、当時15歳にして金メダルを獲得。この記録は史上最年少である。
2004年の4月に、19秒93のジュニア世界新をマーク。
この世界ジュニアでの活躍から、ボルトはマスコミにより「稲妻(サンダーボルト)」と命名される。
200メートルのジュニア世界新で注目を集めたボルトだったが、同年のアテネ五輪は21秒05で一次予選敗退。
しかし、2006年7月のローザンヌGPでは、19秒88という自己ベストを出した。[出典4]
舞台を100メートル、400メートルへ
2007年シーズンは400メートルに挑戦。[出典4]
同年に開催された世界選手権大阪大会で200メートル世界2位となり、100メートルにも本格参戦した。
2008年の北京オリンピックで、リレーを含めて短距離3冠を達成。
2009年の世界選手権ベルリン大会では、100メートルを9秒58、200メートルを19秒19の世界新で優勝した。
2012年ロンドンオリンピック、翌年の世界選手権モスクワ大会でも短距離3冠を獲得と、大舞台では無敵を誇っている。[出典3]
2大会連続3冠
2015年に開催された「世界陸上競技選手権大会」では、男子400メートルリレーでジャマイカが4連覇。ボルトは100メートル、200メートルを制し、世界陸上競技選手権2大会連続3冠を達成した。[出典5]
また、2008年の北京オリンピックでも100メートル、200メートル、400メートルリレーのすべてを世界新で制覇。[出典2]ロンドンオリンピックでも同3種目を制した。[出典6]
ボルトは「世界陸上競技選手権大会」および「オリンピック」どちらの大舞台でも、2大会連続3冠を達成している。
狙うは3大会連続3冠
ボルトは2016年7月11日、来月に開催されるリオデジャネイロオリンピックに出場する59人のジャマイカ代表に選出され、大会でさらなる歴史をつくるチャンスを手にした。
2008年の北京五輪と2012年のロンドン五輪に続き、ボルトが100メートル、200メートル、400メートルリレーで3連覇を果たせば、男子では五輪史上初の3大会連続3冠を達成することになる。[出典6]
自己ベスト
ボルトの種目別自己ベスト記録は以下のとおり。
100メートルと200メートルにおいては世界記録保持者である。[出典7]
ポーズ名は「ライトニング・ボルト(稲妻)」
ボルトといえばゴール後に決める空に向かって弓をひくようなポーズが有名だが、実際どんな意味が込まれているのか知らない人がほとんどだろう。
ボルトは、
あのポーズの原形は、ジャマイカのダンスです。
ジャマイカから世界へ飛んでいけという意味なんだ。
名付けるなら? ライトニング・ボルト(稲妻)だね
と明かしている。[出典2]