どんな人?
- 伊調馨は、オリンピックで3大会連続金メダルを獲得しているレスリング選手。リオデジャネイロオリンピックでは4連覇をかけて女子58キロ級に出場する。
- 当初は56キロ級の選手だったが、ライバル吉田沙保里との戦いに苦しい思いを続け、2002年に63キロ級に転向。世界選手権63キロ級7回連続優勝などの戦績を残している。
- 姉は同じくレスリング選手の伊調千春。アテネ、北京オリンピックと2大会連続で姉妹ともにメダリストになっている。
選手活動
3歳からレスリング
伊調は3歳のときから兄と姉の影響でレスリングを始めた。
しかし、幼少期の練習は土日のみ。
中京女子大学附属高校に進学してから平日の練習も始めたという。[出典1]
明確な得意技があるわけではないが、組み手が上手く失点の少ない選手と評されている。[出典2]
63キロ級への転向
当初は56キロ級の選手だったが、ライバル吉田沙保里との戦いに苦しい思いを続け、2002年に63キロ級に転向。
その後は、ワールドカップ63キロ級2003年~2006年優勝(6回連続)、世界選手権63キロ級2003年~2007年優勝(7回連続)の戦績を残している。[出典2]
▼ライバルの吉田沙織
姉妹でメダリスト
姉は同じくレスリング選手として活躍する伊調千春。
2004年のアテネオリンピックでは、姉の千春が48キロ級で銀メダルに終わったのに対し、伊調は金メダルを獲得した。インタビューでは伊調が、
千春と一緒に取った金メダルです
と話し、その姉妹愛が話題になった。
2008年の北京オリンピックでも伊調は金メダルを獲得、姉の千春も48キロ級で銀メダルを獲得して、2大会連続で姉妹ともにメダリストに。
2012年、ロンドンオリンピックでは、左足首の靱帯を痛めているにもかかわらず金メダルを獲得。
伊調はオリンピック3大会連続金メダルを獲得した。[出典2]
スタイルの変更に挑戦
2016年8月に開催されるリオデジャネイロオリンピックに向けては、スタイルの変更に取り組んでいるという。
距離をとり、技に入る前の動きで相手を崩す高度な技術だ。
しかし伊調は「リオに間に合うかどうか分からない」と話す。[出典3]
「勝ち負けにこだわらない」が伊調の口癖だが、4連覇がかかるリオ五輪だけは、
勝たなければいけない大会
と言い切る。[出典4]4連覇を目指す傍ら、より進化させた高度なレスリングで女子58キロ級[出典4]に出場する。[出典3]
私生活
将来について
伊調は将来について以下のように語っている。
将来は、結婚したいです。結婚というか、普通の生活をしてみたいです。
今、普通じゃないじゃないですか。
やっぱり時間に追われて、練習でこんな筋肉をつけて。
まず、格闘技をしている女の子たちだから、一般の女の子に比べて、やはりでかいじゃないですか。
だから、普通に結婚して、普通に子供を産んでというか、普通の家庭にあこがれますね。
普通の生活。普通にデートをしたりとか、普通におしゃれをしたりとかという生活がなかなかできないので。
レスリングをやめたら、そういう生活にあこがれます。[出典1]