2021年1月7日更新
そして、歌舞伎初出演となる三宅健とタッグを組んだ市川海老蔵。[出典39]
芥川龍之介の代表作でもある『羅生門』で市川海老蔵は、
- 羅生門の下で死人の髪を抜く老婆
- 渡辺綱
- 市川海老蔵本人
を演じる。また、三宅健は、
- 下人
- 右源太
を演じる。[出典48]
なれない台詞回し、そして、所作などにも果敢に挑戦している三宅健は、市川海老蔵との対談で
いまの僕の欲は『ドラえもん』のアンキパンがほしいです。そして、寝て起きたら海老蔵さんが乗り移っているみたいなことが起こってほしい[出典50]
と語った。
また、三宅健は、『羅生門』出演にあたり、
海老蔵さんをはじめとする、歌舞伎の世界の方々とご一緒させていただき身の引き締まる思いです。皆さんとお芝居をさせていただく中で、時代も空間も飛び越えた真に迫る表現力の凄さを目の当たりにしています。来る日も来る日も修練を積み重ね、歌舞伎俳優という人生を生きて来た人の凄さを今この眼で見届けられることに感動しています。[出典48]
などとコメントしている。
▼東京公演最終日『羅生門』
市川海老蔵は会見で、
これまでの第一弾、第二弾があったから、この第三弾を迎えられた[出典44]
と晴れやかな顔で語り始め、
芥川の作品に挑み、三宅さん、監督とご一緒することで、どんな変化が起きるか[出典44]
を楽しみとし、
自分のなかの、いつも使っていない引き出しに気づけるような時間を稽古のなかで過ごし、舞台上でそれが具現化して、多くの方々に何かを感じていただけるような作品に[出典44]
と意気込んだ。
また、市川海老蔵は、『羅生門』のテーマでもある”エゴイズム”について、
歌舞伎は伝統文化だが、保守ばかりでなく、改革もするべき。守ればいい、と思うこと自体も、それこそエゴイズムなのではないか。新しいこと、守ること、両輪があってこそ伝統を守れると、私は思う[出典44]
とも語った。
更に歌舞伎初挑戦となる三宅健に対し、
三宅さんは舞台に居てくださるだけでいいのです。歌舞伎の所作でおかしなことがあればお教えします。よいところまで削ってはいけない[出典50]
と励ましている。