どんな人?
- 江村美咲は、ソウル五輪フルーレ代表の父と、1997年の世界選手権エペ代表の母を持つフェンシング選手。父は北京五輪の監督、ロンドン五輪のコーチも務めていた。
- 2014年、2015年の世界カデ選手権女子サーブル個人戦で2年連続銅メダルを獲得し、シニアアジア選手権でも日本人として史上初となる2年連続メダル獲得を達成している。
- NTTぷららが公開した「闘剣を持った女子高生が何人斬ったか?」と題した動画では、駅のホームや電車の中で刀を構えるサラリーマンを、次々に突き倒していく女子高校生役を演じて話題となった。
生い立ち
フェンシング一家で育つ
1998年11月20日[出典1]に、ソウル五輪フルーレ代表の父と、1997年の世界選手権エペ代表経験がある母の間に生まれる。
父は2008年に北京五輪監督、2012年にはロンドン五輪のコーチを務めており、江村は「フェンシング一家」に育った。[出典2]
選手活動
家族の影響で
小学4年生からフェンシングを始める。[出典3]
両親がフェンシング選手だったため、元々身近な競技だったことは確かだが、幼稚園生の頃は「ユニホームのハイレグラインが嫌だった」と江村は明かしている。
しかし、
小学校3年生くらいになって、兄の練習を見ているうちに、自分でもやりたくなって両親にお願いして始めました
と、兄に影響されて同競技を始めた。[出典5]
戦歴
2014年からJOCエリートアカデミー所属。
2014年、2015年の世界カデ選手権女子サーブル個人戦で2年連続銅メダルを獲得し、シニアアジア選手権でも日本人として史上初となる2年連続メダル獲得を達成。
シニア世界ランキング(女子サーブル)17歳で江村の38位は最上位となっている。[出典2]
専門種目はサーブル
江村は、以前はフルーレに出場していた選手。
「大会の景品のウサビッチのジグソーパズルがほしくて」とサーブルに出場した大会で優勝し、フルーレではベスト8が最高だったため[出典5]中学生のときにサーブルに転向した。[出典3]
同種目は、フルーレやエペと異なる「斬る」動作を主として、有効面は上半身全てという種目。
攻撃権を取るために幅1.5メートル、縦16メートルのピストの上を激しく動き、相手の有効面を斬るダイナミックな戦いがサーブルの見所だという。[出典2]
ユース五輪への出場
2014年8月19日、中国・北京で開催された「ユース五輪」に出場。
惜しくも3位決定戦でハンガリー選手に敗れ、4位に終わった。
江村にとって同大会は「五輪」という名称がつく初めての国際舞台。敗戦後には、
いつもは泣かないんですけど
と話し号泣した。[出典3]
東京五輪への思い
江村は2020年に開催予定の「東京五輪」について以下のように語っている。
(東京五輪を)意識するようになったのは、中学3年になって試合に勝てるようになってからでしょうか。
これまで、会場全体が応援してくれるという経験はないので、どんな雰囲気なのか想像もつきませんが、東京で開催されるオリンピックはとにかく楽しそうだなと感じています。
いつも支えてくれている家族が喜んでくれると思うので、ぜひその場に立ち、メダルをとって、恩返しをしたいです。[出典5]
駅のホームで百人斬り!
日本の大手インターネットサービスプロバイダであるNTTぷららが2016年4月10日に「闘剣を持った女子高生が何人斬ったか?」を当てるクイズ形式の動画を公開した。
同動画は、駅のホームや電車の中で刀を構えるサラリーマンを、剣を持った女子高生が次々に突き倒していき、最後は甲冑姿の武者を倒すというストーリー。
その女子高校生役を江村が演じており、見事な剣さばきに「この女子高校生は誰なのか?!」と一躍話題となった。[出典4]
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