どんな人?
- 濱田真由は、佐賀県出身のテコンドー選手。初挑戦で挑んだロンドン五輪は5位に終わったものの、以降、数々の優秀な成績を残している。
- 2015年、ロシアで開かれた「第22回世界テコンドー選手権大会」で女子57キロ級に出場。日本人で初めてテコンドーの頂点に上り詰めた。
- 近日開催予定のリオデジャネイロ五輪では、金メダル獲得のみを目指す。
選手活動
競技を始めたきっかけ
テコンドーを始めたきっかけは兄。
濱田は以下のように話している。
妹が3人いて兄が先にテコンドーを習ってたんですけど、幼稚園の時、送り迎えについて行って格好いいなと思って、小学校1年生から入門しました。
自宅から車で15分のところに道場があったんです。
練習は小1から中3までは週2回。本当に習い事って感じだったので、楽しくやってましたね。
しかし、小学4年生から中学3年生までは陸上をやっていた。
特に中学は、駅伝をやっていたため陸上がメインだったという。[出典1]
ロンドン五輪は5位
初挑戦で挑んだロンドン五輪は5位に終わった。
ロンドンを1回経験できたことはすごい大きいと思います。
今思えば、メダリストとメダリストじゃないっていうのはすごい違うと思う。
それを体験できたのは良かったですね
と濱田。[出典1]
1回戦では、クロアチアのA・ザニノビチ選手に優勢勝ちしたが、2回戦で2011年の世界選手権2位の選手に敗北。敗者復活戦は、セルビアのグラドビッチ選手を優勢で破って3位決定戦に。
だが、3位決定戦でフランスのアルノワ選手に優勢で敗れて銅メダルを逃し、5位に終わった。[出典2]
日本人初優勝
ロンドン五輪では5位に終わった濱田だが、以降、数々の優秀な成績を残していった。
以下、濱田の戦績である。
- 第21回世界テコンドー選手権大会 女子57キロ級 2位
- 第6回東アジア競技大会 女子57キロ級 優勝
- 第21回アジアテコンドー選手権大会 女子57キロ級 2位
- 第8回全日本テコンドー選手権大会 女子57キロ級 優勝(5連覇)[出典3]
そして2015年、ついにロシアで開かれていた「第22回世界テコンドー選手権大会」において日本人で初めてテコンドーの頂点に上り詰めた。
濱田は女子57キロ級で優勝。
同大会の優勝で、世界ランキング4位から3位に浮上する見込みだ。[出典4]
狙うは金のみ
2度目の挑戦となる五輪の舞台では「金メダルだけを狙う」と力を込める。
勢いだけで戦った4年前とは違う。リオへ向けて一歩一歩、しっかり準備してきた
と濱田。濱田は「佐賀から世界を目指す」という強い思いがあり、ロンドン五輪以降も佐賀市の古賀道場を拠点に技を磨き、世界大会、ワールドシリーズなどを転戦してきた。[出典5]
私自身の試合はそんなにアクロバティックじゃなくて地味なんですけど、地味でも勝ちにこだわってしたいと思います。
1回戦負けも3位もあまり変わらない。3位で盛り上がるより、1位でワーッと盛り上がったほうが私は好き。本当に1番になりたいです。
と濱田は語っている。[出典1]
強さの理由
高校1年時から濱田を指導する古賀剛コーチは、濱田の強さは「心身のバランスの良さ」と明かす。
道場の中でちっちゃい子から大きい子までいるんですけど、身体能力が高い子は結構いる。
ただ、それと強い弱いは別で、逆に言うと、気持ちの強い子のほうが強かったりする。浜田は両方備えている
と古賀コーチは語っている。[出典6]