どんな人?
- 玉井夕海は歌手、女優。東京藝術大学美術学部建築科在学中、音楽パフォーマンス集団「Psalm」を結成し、2009年に解散。現在はバンド「渋さ知らズ」のヴォーカルを務めている。
- 宮崎駿主催の「東小金井村塾2」に参加したことがきっかけとなり、映画『千と千尋の神隠し』のリン役に抜擢された。
- 2012年6月からは長野県松本市の日本料理店で働きながら、音楽の旅プロジェクト「White Elephant」を展開している。
芸能活動
「渋さ知らズ」加入
東京藝術大学美術学部建築科在学中、箏(そう)弾きである中川果林と共に音楽パフォーマンス集団「Psalm」を結成。
大学に馴染めなかったという玉井は映画監督を志し、音楽制作の傍ら、宮崎駿が主催するアニメーション演出家養成講座「東小金井村塾 2」に入門するも、「夕海さんは映画監督には向いていません」と言われ、断念した。
その後、映画『もんしぇん』で劇中音楽を担当すると、同作に出演した俳優から、
「俺の親友に<渋さ知らズ>っていうバンドのリーダーやってる<ふわだいすけ>というのがいる。
絶対、夕海と会わせたい。
と申し出られたという。
以来、「渋さ知らズ」の名前を10年間にわたって聞かされ続けた玉井は、2009年のPsalm解散を経た2013年、渋さ知らズのライブにてゲストヴォーカリストを務め、以来正式メンバーとしてヴォーカルを担当することとなった。[出典1]
自身初となるソロアルバム
2015年9月27日、玉井は自身初となるソロアルバム『MOTHE SUN』をリリース。
発売元である地底レコードは本作について、
もう〜ですね、ざま〜みろ、と言いたくなる出来栄えです。
ジャズだと言えばジャズだし、J-POPの歌ものだと言えばJ-POPです。受け止める、そして聴くあなた次第の音楽!
とアピールしている。[出典2]
▼ 『MOTHER SUN』レコ発記念ライブより「光ノ舟」
▼ 『MOTHER SUN』レコ発記念ライブより「Brother」
声優として
東京藝術大学在学中、宮﨑駿主催の「東小金井村塾 2」の門を叩くも映画監督になるという夢を諦めた玉井は、悔しさから映画『千と千尋の神隠し』のオーディションに参加し、見事リン役を勝ち取った。[出典1]
以降、声優としても幅広く活躍する玉井は、アニメ『亡念のザムド』(毎日放送系)で担った役どころについて、
伊舟(玉井の担当したキャラクター)は、いろんなものを受け入れて、それとどうやって生きていくのがいいのか——頭で理解するだけじゃなくて、実際に自分で引き受けて、生きてる。
その引き受けた結果が、きっとザンバニ号という船なのかなって思うんですけど、そういう器の大きさがすごく好きです。
あと、言葉遣いは乱暴なんですけど、我々の世代を見渡してみると、私自身も含めて、断定を嫌がる人が多い。
そのなかで「こうだ!」って断定できるリーダーなんですよ、伊舟って。そういうリーダーがいるこの船は、すごく安心感がありますよね。
と分析していた。[出典3]
音楽の旅プロジェクト「White Elephant」
2012年6月から、玉井は長野県松本市の日本料理店「温石」で働きながら、音楽の旅プロジェクト「White Elephant」を展開している。[出典4]