2019年7月25日更新

出典:タレントデータバンク
どんな人?
- 劇団「青俳」で俳優としての活動を開始。79年には舞台『ロミオとジュリエット』でロミオを演じ、ゴールデンアロー賞演劇部門の新人賞を受賞した。
- 1981年から時代劇『必殺仕舞人』で知名度を上げ、以降多数の有名作品に出演。
- シリアスからコミカルまであらゆる役を演じ分けることのできる、日本を代表する名バイプレーヤーの1人である。
生い立ち
家族の中の「突然変異」
本田は4人兄弟の末っ子。
自身についてを「自己主張が強く、敷かれたレールの上を歩くのが嫌い。」と分析し、「ましてや、役者なんてとんでもないものになった自分は家族の中の”突然変異”だと評している。[出典1]
父親との思い出
本田は9歳で母を亡くし、父によって育てられた。
苦しい家計の中、唯一の楽しみは父と一緒に映画を見ること。
人間の業や悲哀を描いた巨匠監督の作品がほとんどだったが、子供ながらに「完璧でなく未完成な人が真剣に生き、もがいている姿」に心打たれたと振り返る。[出典1]
芸能活動
劇団「青俳」入団
本田は役者になることを夢見て、18歳で上京。文学座研究生を経て劇団「青俳」に入団する。
俳優として活動しながらも、10年ほどアルバイト生活を余儀なくされる。
しかし、あらゆる仕事を経験しながら社会人の葛藤、職人魂など多くを見聞きした経験は、図らずも後の演技の土台となったという。[出典1]
蜷川幸雄との出会い
結婚し子供が生まれると、生活に追われて夢を追い続ける気持ちが揺れ動いたと語る本田。
1979年、当時29歳で臨んだのが、故・蜷川幸雄演出の舞台『近松心中物語』。
主演の平幹二郎が急病で降板し、代役に大抜擢されたのだった。
「この舞台を最後にしよう」と思いながら取り掛かった本作が、本田の人生を変える運命の舞台となった。[出典1]
新人賞受賞
舞台『近松心中物語』は絶賛され、本田は一躍時の人となり、続く『ロミオとジュリエット』でも好評を博し、79年のゴールデンアロー賞・演劇部新人賞を受賞している。[出典1]
映画界にも進出
1977年には『性と愛のコリーダ』で映画初出演を果たした。
『英霊たちの応援歌・最後の早慶戦』に助演してからは岡本喜八監督作品の常連俳優となり、1981年『近頃なぜかチャールストン』1986年『ジャズ大名』1991年『大誘拐/RAINBOW KIDS』などに連続して顔を出す。
その後も多彩なジャンルの膨大な数の映画に出演し、本田は名バイプレーヤーとしての地位を築いた。[出典2]
近年の映画出演歴は以下
・2004年 『ドラッグストア・ガール』、『ピカ☆☆ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY』、恋の門』
・2005年 『真夜中の弥次さん喜多さん』、『阿修羅城の瞳』
・2006年 『サイレン FORBIDDEN SIREN』、『デスノート 前編』
・2007年 『パイルドライバー』
・2008年 『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』、『クライマーズ・ハイ』
・2009年 『ララピポ(2009年)、『蟹工船』、『なくもんか』
・2012年 『アフロ田中』
・2013年 『中学生円山』
・2014年 『土竜の唄』、『女子ーズ』
・2015年 『バクマン。』
・2016年 『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』
テレビドラマにも幅広く出演
1980年にはドラマ『ただいま放課後』(フジテレビ系)に出演、翌年に『必殺仕舞人』(テレビ朝日系)で主演すると、お茶の間の人気を獲得。
90年代に隆盛を極めたOVや、原点の舞台でも幅広く活躍し、あらゆるジャンルで欠かせない存在となっている。
近年のテレビドラマ出演歴は以下
・2011年 『遺留捜査』(テレビ朝日系)、『全開ガール』(フジテレビ系)、『11人もいる!』(テレビ朝日系)
・2012年 『土曜ワイド劇場・逆転報道の女』(テレビ朝日系)、『リーガル・ハイ 第7話』(フジテレビ系)、『プレジデント〜5人の研修医』(TBS系)
・2013年 『連続テレビ小説・あまちゃん』(NHK)、『天魔さんがゆく』(TBS)、『海の上の診療所 第3話』(フジテレビ系)、『カメラマン亜愛一郎の迷宮推理(テレビ東京系)
・2014年 『木曽オリオン』(NHK系)、『ビター・ブラッド』(フジテレビ系)『木曜時代劇・吉原裏同心』(NHK系)、『水球ヤンキース』(フジテレビ系)
・2015年 『犯罪科学分析室 電子の標的』(テレビ東京系)、『新ナニワ金融道』(フジテレビ系)、『特集ドラマ・LIVE! LOVE! SING!〜生きて愛して歌うこと〜』(NHK系)、『ちゃんぽん食べたか 第7話 - 最終話』(NHK系)
・2016年 『マザー・強行犯係の女〜傍聞き〜』(テレビ東京系)、『マネーの天使〜あなたのお金、取り戻します!〜 第8話』(日本テレビ系)
私生活
父親の死
男手ひとつで本田を育てた父は60代でこの世を去った。
本田は自身と父親の関係について、
父と自分はいわば車の両輪のようなもの。父だったらどうだろうと思いながら演じることもあります。
と説明。
年に2回の墓参りを欠かさず、墓の前で「親父、これでいいのか―」とあれこれ話をするのだという。[出典1]
出演
テレビ番組
- 花燃ゆ (NHK)
- わたしをみつけて (NHK)
- S-最後の警官- (TBS)
- べっぴんさん 坂東長太郎 役
- 砦なき者
- 運命の人
- 二十歳と一匹
- ただいま放課後3
- 茂七の事件簿 3 ふしぎ草紙 第3シリーズ
- 警視庁・捜査一課長 season2
- 警視庁 捜査一課長 season2
- 巨悪は眠らせない 特捜検事の標的
- セーラー服と機関銃(2006年)
- 警視庁・捜査一課長 season3
- ドロ刑 -警視庁捜査三課-
- 学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで
- 君の手がささやいている
- エラいところに嫁いでしまった
映画
- デビルマン (東映)
- 藁の楯 (ワーナー・ブラザース映画)
- それでもボクはやってない (東宝)
- 東京無国籍少女 (間宮登良松)、校長 役
- 予告犯
- 四月は君の嘘
- 鈍獣
- 太秦ライムライト
- 大帝の剣
- Breath Less
- 金融腐蝕列島 呪縛
- 報復 劇場版
- 鬼平犯科帳 劇場版
- S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE
- 死びとの恋わずらい
- JOKER 疫病神
- ゼロの焦点
- カミュなんて知らない
- ジャズ大名
- 君が踊る、夏
- 凶気の桜
- パーマネント野ばら
- TAJOMARU
- すっかり…その気で!
- 咬みつきたい
出典
蜷川幸雄演出の舞台「近松心中物語」「ロミオとジュリエット」で、1979年度ゴールデンアロー演劇部門新人賞を受賞。近年は、『パーマネント野ばら』『それでもボクはやってない』『藁の楯』『太秦ライムライト』等の映画をはじめ、TVでは「S-最後の警官-」「ペテロの葬列」などの現代劇はもちろん、「雲霧仁左衛門」「鬼平犯科帳」、大河ドラマ「龍馬伝」「花燃ゆ」などの時代劇への出演も多く、各方面で活躍中。その熟練した演技には定評があり、日本を代表するバイプレイヤーの一人である。
出典:タレントデータバンク