2016年7月29日更新
どんな人?
- サニブラウン・アブデル・ハキームは、ガーナ人の父と、短距離で高校総体に出場した日本人の母を持つ陸上競技選手。小学校3年まではサッカーでフォワードを担当していた。
- 2015年7月に開催された「陸上世界ユース選手権」において、200メートルを20秒34で優勝。ウサイン・ボルトの大会記録、20秒40を更新し、世間にその名が知れ渡った。
- 2020年の東京五輪に向けた、日本陸上競技連盟の選手育成プロジェクト「ダイヤモンドアスリート」に選ばれている。
生い立ち
元はサッカー少年
1999年3月6日、東京都出身。[出典1]
サッカーが得意な[出典3]ガーナ人の父と、短距離で高校総体に出場した日本人の母を持つ。
小学校3年まではサッカーでフォワードを担当していた。[出典2]
選手活動
小学3年生で陸上に転向
サッカーをやっていたサニブラウンだが、母に「団体競技に向いてない」と言われて陸上に転向。
しかし陸上のウォーミングアップから試合への流れの中で緊張感が高まることが苦手で、
最初は嫌々やっていた
と苦笑いで振り返る。[出典2]
中高一貫校の城西中学に進学後は陸上部で活動したが、身長も160センチ台で目立った成績は残していない。
だが、中学3年になった頃から身長がグングン伸びるとともにタイムも急激に伸び、一気に同年代では世界のトップ、日本国内でもトップクラスのスプリンターに成長した。[出典4]
2014年、国体の100メートルで10秒45の高校1年生歴代最高記録をマークするなど大舞台を経験し、ようやくレースを楽しめるようになってきたという。[出典2]
ボルト超えで2冠達成
2015年は100メートルで0秒17、200メートルは0秒75も自己記録を更新。
2015年7月19日に開催された陸上世界ユース選手権の男子200メートルでは、向かい風0.4メートルの中、20秒34で優勝。[出典2]100メートルも大会新記録である10秒28で優勝し、世間にその名が知れ渡った。
同大会でのサニブラウンのすごさは、
- 18歳未満を対象にした大会とはいえアメリカ・南アフリカ・キューバなどの相手を抑えて優勝
- 2003年にウサイン・ボルトがマークした大会記録20秒40を更新
- 2013年に桐生祥秀がマークした高校記録20秒41を更新
の3点が挙げられる。
このニュースは国際陸上競技連盟がオフィシャルサイトで大きく取り上げたように、世界の陸上関係者に衝撃を与える快挙だった。[出典4]
「ダイヤモンドアスリート」に選出
サニブラウンは2020年の東京五輪に向けた、日本陸上競技連盟の選手育成プロジェクト「ダイヤモンドアスリート」に選ばれている。
最終的な目標は
いつか世界記録を破ること
だ。[出典3]磨けば磨くほど、輝きは増していくダイアモンドの原石に大きな期待と注目が集まっている。
私生活
普段は普通の高校生
サニブラウンは城西大学附属城西高等学校に進学しており、同校では普通クラスに在籍。
ほかの生徒と同じように授業を受け、定期試験前は練習を休む。
好きな教科は英語。世界大会では海外メディアの取材に英語で答えた。
陸上から離れれば、格闘ゲームを楽しんだり、漫画を読んだりと普通の高校生と変わらない。
最近のお気に入りの漫画は「グラップラー刃牙」だという。[出典5]
練習時間は放課後の3時間だけ
また、練習時間も陸上部のほかの部員と同じ。
放課後に3時間ほど行い、朝練習や昼練習はないという。