どんな人?
- 伊藤舞は大塚製薬所属の陸上競技選手。専門種目は長距離走・マラソン。高校から陸上を始め、大学4年生のとき「全日本インカレ」1万メートルで初の日本一を勝ち取っている。
- 初マラソンとなった2010年3月の「名古屋国際」では4位入賞。2015年8月の「世界選手権女子マラソン」で日本選手トップの7位に入賞し、リオデジャネイロ五輪内定が決定した。
- 性格はマイペース。しかし、レースでは”積極的に攻めるのが好き”と先頭集団を引っ張り、終盤の粘り腰で勝負する。
選手活動
大塚製薬への移籍
中学時代はバレーボール部に所属、陸上とは高校で出会った。
高校時代、全国大会とは無縁で、京産大学では無理がたたり怪我が続いた。
4年生で怪我が癒え、無欲で臨んだ全日本インカレ1万メートルで初の日本一を勝ち取る。
その後デンソーに入社するも伸び悩んだため「新しい環境でやりたい」と決意。
同時期に、大塚製薬の女子チームが本格的に活動を開始したことから同社に移籍。
再スタートの場としては最適で、同チーム監督からも「バネがあってリズムがいい」と潜在能力を高評価された。
移籍後は、世界を知るコーチ陣をはじめ、次々と日本代表に選出されるチームメートに刺激を受けながら「自分も加わりたい」と世界を強く意識するようになったという。[出典1]
戦績
初マラソンとなった2010年3月の「名古屋国際」では4位入賞。
2度目のフルマラソンとなった「大阪国際」では、2時間26分55秒のタイムを出し準優勝。[出典1]
淡々とピッチを刻み、2015年8月の「世界選手権女子マラソン」で日本選手トップの7位に入賞。
2016年1月31日に行われた「大阪ハーフマラソン」は、1時間10分27秒で優勝をしている。[出典2]
遅咲きランナー
11度目の挑戦で日本トップに
伊藤は、2015年8月の「世界選手権女子マラソン」で日本勢最高の7位に入賞、2016年に開催する「リオデジャネイロ五輪」の切符を獲得した。
「世界選手権女子マラソン」では、33キロ過ぎに先頭集団から遅れ、34キロ付近で伊藤を含めた3人の7位争いが起こった。リオ五輪の出場条件は、8位入賞以内で日本勢トップ。
3人だと後ろからも追いつかれる。いけるところまでいく
と覚悟を決め、持ち味の粘りでペースアップをし2人を置き去りにした。
伊藤にとって同大会は11度目の挑戦となり、遂に獲得した日本人トップ。ゴール後は河野監督に、
笑顔で会うことがなかった。やっと会えた
と抱きついた。[出典3]
リオ五輪に向けて
五輪イヤー(2016年)に入ってからは、ハーフマラソンに2度出場。
今やるべきなのは、自分ができることだけ
と冷静に本番に備えている。[出典2]
性格
マイペース
性格はマイペース。
練習中は慎重だが、レースになると大胆に変わるという。
レースでは「積極的に攻めるのが好き」と先頭集団を引っ張り、終盤の粘り腰で勝負するタイプ。[出典1]