2022年2月4日更新

出典:タレントデータバンク
どんな人?
- 松重豊は2012年、ドラマ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)で一躍有名となり、現在ではバイプレーヤーとして多数の作品に欠かせない存在となっている。
- 松重豊は大学時代から劇団に所属しており、一時は役者の道を退こうとしたこともあったが、長い下積みを経て俳優として大成した。
- 迫力のある188cmの高身長や強面により、悪役や刑事を演じることが多い。
松重豊といえば『孤独のグルメ』
『孤独のグルメ』にて一躍有名俳優に
松重豊がブレイクするきっかけとなったのは、深夜ドラマ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)である。[出典1]
▼ 『孤独のグルメ』で大人気の松重豊
https://twitter.com/tx_kodokugurume/status/987326431565725696?ref_src=twsrc%5Etfw
2012年、松重豊は連続ドラマ初主演として同作へ出演。[出典2]
“孤独”なおじさんが見せる味わい深い演技は人気を博し、脇役が多かった松重は一躍有名俳優となった。[出典1]
ドラマであり、グルメ番組でもあるかのような同作。
深夜帯であるにもかかわらず視聴率は5%前後を保持しているという。これはゴールデンタイムで言えば10〜15%という数字だそう。
そんな同作は、2015年にSeason5が放送され、テレビ東京の看板番組とも言える作品になっている。[出典1]
役者として孤独に食べている
『孤独のグルメ』(テレビ東京系)の原作は、90年中盤に雑誌『PANJA』で連載された久住昌之の漫画。
主人公・井之頭五郎が仕事の合間に食事をとる様子を描いた作品である。[出典3]
ひたすら孤独においしいものを食べるというコンセプトの「グルメドキュメンタリードラマ」であるが、[出典4]苦労も多いようだ。[出典3]
“食べる”という行為は単なる演技としてできることではないため、
近くで撮られるのは恥ずかしかった。育ちも分かるしね[出典3]
と松重は語っている。
そんな食事中のシーンの撮影は、孤独に黙々と食べていることになる。
当然現場も静まり返っているが、撮影後はロケバスの中で心理描写を入れるためにまた孤独にアフレコをするのだそう。[出典3]
体を張った撮影
ドラマ性のないドラマであるゆえに、主人公には食べ物で霞まないような明確なキャラクターが必要とされる。
そこで、ハードボイルドを体現できる役者として松重が抜擢されたようだ。[出典5]
こういった経緯で主演を務めてきた松重だが、Season5がスタートする際には、
今までやってきたことをやれるだけやろうという気持ちで、新たな挑戦とか、意気込みとかそういったことはないですね(笑)[出典6]
と、すっかり慣れた様子で語っている。[出典6]
そんな松重だが、この作品の撮影のために“胃袋を追い込んでいる”らしい。
インタビューにおいて彼はこう答えている。
前日の夕食、(当日の)朝食、昼食も抜いて、スタッフが用意したヨーグルトだけを食べた空腹の状態で撮影しています[出典6]
14時頃の撮影が多いらしく、松重は丸一日以上まともな食事を摂らずに本番に備える。[出典6]
関係者によれば、大食いの主人公のイメージに反して、松重はもともと小食なのだとか。
それでも撮影で出された料理は好き嫌いもなしに完食。ベテランらしい役者魂が窺える。[出典1]
▼ベテラン俳優のオーラ
https://twitter.com/stage_natalie/status/985068924512256001?ref_src=twsrc%5Etfw
松重豊のブレイクまで
俳優への道
松重豊は1963年1月19日生まれの、現在60歳。
長崎で生まれ、福岡で育った。[出典7]
彼は福岡の高校を卒業した後、上京して明治大学文学部に入学。それが1982年のことである。[出典8]
在学中、松重は三谷幸喜による劇団「東京サンシャインボーイズ」に参加していた。[出典9]
大学卒業後は1986年から蜷川幸雄主宰の劇団「ニナガワ・スタジオ」に入団。舞台などで活動する。[出典2]
劇団で3年半ほど鍛錬を積んだが、彼は進路を変更して建設会社の社員となった。
そこから1年半は作業員として働いていた松重。
27歳の時、松重はかつての芝居仲間から舞台の誘いを受ける。[出典10]
自分がやっていることと真逆の方向に走りたくなる衝動を止められなかった[出典11]
最終的に俳優業へ戻ることを決心した松重は、当時のことをこのように振り返った。[出典11]
下積み時代
芸能界に戻ってきた松重豊だが、しばらくはまたアルバイトで生活をつないでいたそう。
そして30歳頃のこと。
石屋で働いていた彼は、ハードかつ環境の悪い職場に痺れを切らし、
砂をすくうシャベルをバーンってぶん投げて“俺はもう二度とバイトしない!!”って(笑)[出典10]
と、そんな生活から脱却するために、芸能事務所の社長と相談して舞台の本数を増やしたようだ。[出典10]
▼長い下積みを経てきた
https://twitter.com/cinematoday/status/850090750154907648?ref_src=twsrc%5Etfw
その頃にはもう松重は結婚していたらしく、妻も子供もいたと語っている。
役者の仕事のみで家族を養うため、彼は満身創痍になりながらも数々の作品に出演していき、下積みが報われたのは松重が34歳の頃だった。[出典10]
「バイプレーヤー」としての活躍
1997年、NHK大河ドラマ『毛利元就』の吉川元春役に抜擢。
それ以来、松重豊はドラマや映画への出演が多くなったようだ。[出典2]
2007年には貫地谷しほり主演のNHK連続テレビ小説『ちりとてちん』に出演し、彼女が扮するヒロインの父親役を演じている。
同年の映画『しゃべれども しゃべれども』においては、第62回毎日映画コンクール助演男優賞を受賞。
かくして「バイプレーヤー」として名を挙げていった松重豊。
彼は2012年に『孤独のグルメ』(テレビ東京系)の主演を飾るに至った。[出典2]
ベテラン俳優・松重豊について
30年を越えるキャリア
松重豊は芸歴30年を越えるベテラン俳優。
舞台や映像作品のみならず声優業にもチャレンジするなど、幅広いステージで活躍中だ。[出典12]
そんな松重は公式ブログのプロフィールページにおいて、
以後今日に至るまで、舞台、映画、テレビに節操なく出演[出典7]
福岡県出身、1963年生まれ。蜷川幸雄主宰の蜷川スタジオを経て、舞台、テレビ、映画と様々な作品で活躍。映画『しゃべれどもしゃべれども』にて毎日映画コンクール男優助演賞を、『ディア・ドクター』にて第31回ヨコハマ映画祭 助演男優賞を受賞。主な出演作として、映画『血と骨』、『孤高のメス』、『アウトレイジ ビヨンド』など。ドラマでは、『ちりとてちん』『運命の人』『孤独のグルメ』NHK大河『八重の桜』山本権八役で出演。
出典:タレントデータバンク