武田鉄矢は、1977年公開の映画『幸福の黄色いハンカチ』に出演。
俳優としてのデビュー作にも関わらず、その演技が高く評価され、注目を集めた。[出典1]
武田鉄矢は同作品について、
撮影する前は『おいしい仕事だ』と思った。けど、その思いは映画をなめていることにつながって、それをきれいに監督につぶされた。ワンシーンを撮ることの大切さや貴重さを叩き込まれた。[出典8]
と語っている。[出典8]
また、武田鉄矢が俳優として注目を集めたことで、当時人気が低迷していた「海援隊」も再び注目を集めることになった。[出典9]
歌手・俳優以外の分野でも活躍
アニメ『ドラえもん』の映画エンディング曲の作詞を担当
武田鉄矢は、アニメ『ドラえもん』(テレビ朝日)の、1980年公開の映画版第1作『のび太の恐竜』から、1996年公開の映画版第17作『のび太と銀河超特急』まで、エンディング曲の作詞を担当している。(※1984年公開の映画版第5作『のび太の魔界大冒険』は除く)
尚、武田鉄矢が歌唱を担当している曲もあれば、作詞のみを担当している曲もある。
武田鉄矢による作詞は、同アニメの原作者である、漫画家の藤子・F・不二雄からも絶対的な信頼を得ていた。
そのため、映画スタッフから武田鉄矢降板の話が出た際も、藤子は激怒してその提案を拒否したといわれている。
そんな藤子のお気に入りは、1985年公開の映画版第6作『のび太の宇宙小戦争』のエンディング曲『少年期』だったという。
その後、武田鉄矢は藤子逝去の際に、同アニメの映画エンディング曲の担当を自ら降板した。[出典10]
▼ドラえもん
映画・ドラマ・舞台の脚本を執筆
武田鉄矢は、「片山蒼」名義で映画・ドラマ・舞台の脚本を執筆している。
代表作は、刑事アクション映画『刑事物語』シリーズ。
同シリーズは、1982年~1987年までに全5作が公開され、いずれも武田鉄矢が原作・脚本・主演を務めた。(※1985年公開の第4作『刑事物語 くろしおの詩』の脚本は除く)[出典11]
出演作品(映画・ドラマ・舞台)
ハンガーヌンチャクを考案した映画『刑事物語』
武田鉄矢は、刑事アクション映画『刑事物語』シリーズで主演を務めた。
同シリーズは、1982年~1987年までに全5作が公開。[出典12]
武田鉄矢が考案した、クライマックスで敵を倒す、ハンガーを武器にしたアクション「ハンガーヌンチャク」が見せ場となっている。[出典11][出典12]
また、樹木希林、高倉健、西田敏行、田中邦衛などといった豪華俳優陣の出演も話題となった。
博多署からの転属を命じられた、刑事・片山元(武田鉄矢)は、静岡へ向かっていた。しかし、赴任先の南沼津署では、いきなり連続殺人事件の捜査に携わることに。そんな片山元(武田鉄矢)は、実は中国拳法・蟷螂拳(とうろうけん)の使い手だった。
武田鉄矢は、主人公の刑事・片山元を演じた。[出典11]