高橋靖子

生い立ち

スポーツ少女だった

高橋は陸上とバレーボールに明け暮れた学生時代を過ごしている。^[出典1]

芸能活動

ミス映画村賞受賞

1987年、大学2年生時に参加した「第3回 ミス映画村コンテスト」にてミス映画村賞を受賞し、芸能界デビューを果たした高橋は、もともと女優を目指していたわけではなかったという。^[出典1]

短大の2回生って就職を考えないといけない時期じゃないですか。
ちょうど6月頃、銀行とか証券会社とかみんな就職を決めていく時期に、私は正直、お金の計算とかしたくなくて。
何かないかなと思っていた時、たまたま家で新聞を見ていたら、ミス映画村コンテストというのが目に入ったんです。
その欄に「受かれば2年は契約社員として扱います」と書いてあって、そこが一番の魅力で。
これに受かれば就職が決まる！と思ったんです。
締め切りの3、4日前でしたが、写真を急遽撮ってもらって、応募しました。
そしたら、運よく書類で地区、全国と通って、7月には全国大会で決まったので、「就職が決まった！」って。
すごい安易な気持ちでした。学生の時も演劇とかやっていたわけではなかったですし。^[出典1]

女優として

高橋は1970年〜1999年にかけて放送された『大岡越前』(TBS系)に出演し、居酒屋の女中を演じて連続ドラマデビューを飾った。
以降、『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)や『遠山の金さん』(テレビ東京系)など、東映で撮影された時代劇に顔を出すようになるものの、30歳を目前にして故郷・岐阜県に帰省。芸能界から姿を消した。^[出典1]

芸能界復帰

岐阜に戻った高橋は1988年に名古屋市美術館で開催された『ピカソ展』でアルバイトを開始。
しかし毎日電車に乗って9時から17時まで働くという生活が肌に合わず、ストレスが限界に近づく頃、たまたま手にとったオーディション雑誌『京都シアター1200』上に掲載されていた吉本興業の宮川大助・花子公演の募集に目をつけた。

応募してみたら、書類は通ったので、大阪に受けに来ました。
その時、すっごい風邪を引いてて、熱もあって、絶対受からないだろうなと思って、逆に緊張もしなかったんです。
それが良かったのか、うまい具合に受かりました。
32歳の時でした。^[出典1]

初舞台

オーディションに合格後、初めて踏んだ舞台について、高橋は以下のように感想を語っている。

今までやってきた東映の演技だと、台本どおりきっちり言わないといけないし、監督の指示通りに動かないといけないのが基本だったのに、全然自由で、ぶっちゃけ、セリフも勝手に変えてもいいし、作ってもいいし、その時によっても全然違うし、こんなのもあるんや～と思って。
面白いな、と思いました。^[出典1]

新喜劇へ

舞台後、高橋は営業の人間から「(吉本)新喜劇に入らないか？」との誘いを受け、3ヶ月熟考した末に入団を決めた。
しかしお笑い芸人ではない高橋は入団当初、戸惑いを感じることも多かったという。

ほかの人と比べたらやっぱり雰囲気違うじゃないですか、最初に、桑原師匠(桑原和男)から、「それを失くすな」と言われたんですよ。
「お前はそれがいいとこやから、変に染まろうとせずに、今のそのままを保っていたらいいよ」と言われました。
(中山)美保姉さんも、私のように話の筋を運ぶ役は「目立たないけど、絶対必要な役だから。誰かがやらなあかん大事なところやから、頑張ってやったらいいよ」と言ってくださって。
私も笑いは作れないし、作ったところで「寒い」といわれるから、まず、出来るところをやろうと。
そこでひとつ極めれば、何か困った時にも、ここだけは出来るから、任せてくれることもあるかも知れない、と思って。
私は器用じゃないし、お笑いができる人はいっぱいいらっしゃるし。^[出典1]

出典

1. 『第17回　高橋靖子』(MBS)