今井雅之が患った大腸がんは、近年増加傾向にあるがん(2015年5月時点)。
原因は主に、食生活の欧米化、肉食化だとされているが、はっきりとした理由はわかっていない。ただ、便秘傾向の人がかかりやすい病なのだという。
なお60代で発症する人が多いそうで、症状としては、
便秘と下痢を繰り返したり、お腹が張って痛みを感じる、ガスがたまる、血便が出るなどが前兆。腸内に便がたまり空洞が小さくなったため、大便が細くなる[出典16]
など、胃腸の不調が挙げられる。[出典16]
今井雅之の最後
先述の記者会見で、再起を誓っていた今井雅之。
その後、降板した舞台『THE WINDS OF GOD』は代役を立てて無事に上演された。[出典11][出典15]
しかし、その間にも今井の病状は悪化の一途をたどり、大腸を蝕むがんは肺などといった他の臓器に転移。今井は酸素吸入器をつけ、身体に複数の管を通して病と戦いながら、同舞台の千秋楽を待っていた。
が、その日を待たずして、息を引き取った今井。[出典17]
2015年5月28日、その最後を看取ったのは妻のAさんと今井の姉、そして付き人の3名だったという。[出典9]
川島なお美も……
今井雅之が帰らぬ人となった2015年には、女優の川島なお美もがんのためこの世を去っている(9月24日没)。[出典18]
https://twitter.com/fokakyqyduq/status/995151801019125762
川島なお美が患っていたのは、胆管がん。
闘病中は今井同様「激痩せ」が話題となり、同じく54歳という若さでの急逝となった。[出典18]
葬儀の様子
2015年5月30日、今井雅之の葬儀・告別式が密葬にて執り行われた。
会場となった兵庫県豊岡市内の葬祭場には、かつての共演者やスタッフのほか、地元民も駆けつけ、出棺時には舞台『THE WINDS OF GOD』のエンディングテーマであるブルーハーツの「青空」が流された。
なお、今井が待ち望んでいた同舞台の千秋楽は、この翌日に行われた。[出典17][出典19][出典20]
今井雅之の追悼本
俳優として活躍するほか、脚本家、作家としても活動した今井雅之は生前、
- 『ウインズ・オブ・ゴッド―零のかなたへ』
- 『若いぼくらにできること―体験的青春論』
などを出版。[出典7]
また没後には、今井の未収録発言や秘蔵写真などが網羅された追悼本『Let’s go for it!』が発売された。[出典7][出典8]
中居正広と仲良しだった
生前、今井雅之は元SMAPの中居正広と親交が深かった。[出典21][出典22]
2人が距離を縮めるきっかけとなったのは、1996年のドラマ『味いちもんめ2・京都編』(テレビ朝日系)での共演。
今井は中居正広を信頼していたようで、2014年の秋頃には電話で涙ながらに病状を伝えていた。
実は“もうダメだと思う”って…。食べられないつらさと、睡眠薬がないと寝られないつらさと、毎日筋トレやっていたのに、筋力が全部なくなってしまって、立てなくてそれがやっぱりとにかくつらいと…[出典22]
ただ、こうした信頼関係ははじめからあったものではないという。
中居正広は、2013年に放送された『ナカイの窓』(日本テレビ系)のなかで、実はもともと犬猿の仲だったことを告白している。[出典23]
紆余曲折を経て絆を深めた2人。
今井の没後、お別れ会に参列した中居正広は、今井の生前VTRを見て号泣していたと伝えられている。[出典24]