2018年5月14日更新

たかくらけん

高倉健

満83歳没

高倉健(たかくらけん)は日本で活動する俳優。1931年2月16日生まれ。福岡県中間市出身である。本名小田剛一。B型。

どんな人?

  • 高倉健は、日本映画界を代表する名優。映画出演本数は205本に登り、日本アカデミー賞・最優秀主演男優賞を4度受賞している。
  • 歌手としても活躍。『昭和残侠伝 唐獅子牡丹』の主題歌「唐獅子牡丹」は今でも歌い継がれる名曲として知られている。
  • ファンのみならず業界人からも愛され、人柄を表すエピソードが数多く語られるなか、2014年11月に他界した。

プロフィール

本名小田剛一
生年月日1931年2月16日
没年月日2014年11月10日(満83歳没)
身長 / 体重 / 血液型180cm / 71kg / B型
出身地福岡県中間市
最終学歴明治大学

名優・高倉健が死去

2014年11月10日、日本映画界を代表する俳優・高倉健が悪性リンパ腫のため亡くなった。享年83。[出典1]

当記事では、彼の歩んできた軌跡や残した功績、エピソードなどをご紹介。

若い頃の高倉健

高倉健(本名・小田剛一)は、1931年2月16日生まれ。福岡県中間市の出身で、裕福な家庭に生まれ育った。

明治大学を卒業すると、東映に「ニューフェイス第2期生」として入社。
当時、高倉は新芸能プロダクションのマネージャーを志しており、喫茶店で面接を受けていたところ、偶然居合わせた東映関係者にスカウトされたのだそうだ。

こうして東映入りを果たした高倉は、1956に『電光空手打ち』に主演し、俳優デビューを飾った。[出典2][出典3]

高倉健出演映画

俳優デビュー後は、『日本侠客伝』シリーズや『網走番外地』シリーズ、『昭和残侠伝』シリーズなどといった仁侠映画に出演し、スターとして活躍した高倉健。

また、『山口組三代目 田岡一雄自伝』を原作とした『山口組』シリーズに出演すると、実在のヤクザに扮しヒーロー的な活劇を見せたため、

これは山口組の宣伝映画だ[出典5]

と批判されたこともあったそうだ。[出典5]

1976年の東映退社後は独立し、『君よ憤怒の河を渉れ』で新境地を開拓し、翌1977年公開の『八甲田山』や『幸福の黄色いハンカチ』で、第1回日本アカデミー賞における最優秀主演男優賞を獲得。[出典3]

以来、同賞で4回も主演男優賞に輝いているが、実は1999年に公開された大ヒット作『鉄道員(ぽっぽや)』でも受賞が検討されており、高倉が辞退しなければ記録は5回と伸びたところだった。[出典4]

ここからはそんな高倉健の出演映画をピックアップ!

『飢餓海峡』

1965年に公開された『飢餓海峡』は、水上勉の同名小説が原作。

高倉健が事件を追う味村時雄刑事役で出演している同映画は、『砂の器』と共に「日本映画の傑作」と並び称されている。[出典6][出典7]

▼映画『飢餓海峡』

『冬の華』

1978年公開の主演作『冬の華』では、池上季実子演じる殺した男の娘・松岡洋子を気にかけるヤクザ・加納秀次役を演じた。

出演当時18歳だった池上は撮影の様子を振り返り、次のように語っている。[出典8][出典9]

高倉健さんに対するスタッフの対応が全然違うんですね。だから「あ、すごい人なんだな」とわかるみたいな。[出典9]

もうピリピリでしたね。でも怖くてピリピリしているというよりは「尊敬しているからピリピリしている」といったような。[出典9]

▼映画『冬の華』

『野性の証明』で薬師丸ひろ子と

1978年公開の主演作『野性の証明』は、薬師丸ひろ子のデビュー作。高倉健は、当時13歳だった薬師丸の面倒をよく見たという。[出典10]

高倉さんは、右も左もわからない私を演技の面以外でも24時間支えてくださって。地方での撮影のときはいつもご飯を食べに連れて行ってくれました[出典10]

出典

  1. 『高倉健さん死去 新作準備中…安らか笑顔 - 芸能ニュース』(nikkansports.com)
  2. 『高倉健 プロフィール 』(さぼてん)
  3. 『高倉健』(映画.com)
  4. 『追悼・高倉健 銀幕を共にした盟友が語る「高倉健」という人物(1)千葉真一が明かす義理堅さ』(アサ芸プラス)
  5. 『山口組の分裂騒動のさなか、高倉健主演の「封印作品」が突如発売された!』(アサ芸プラス)
  6. 『飢餓海峡 : 作品情報』(映画.com)
  7. 『映画 飢餓海峡』(allcinema)
  8. 『冬の華 : 作品情報』(映画.com)
  9. 『テリー伊藤対談「池上季実子」(2)映画で共演した健さんの印象』(アサ芸プラス)
  10. 『薬師丸ひろ子、「野性の証明」高倉健との思い出語る』(映画ナタリー)
  11. 『映画『野性の証明』(BSフジ)
  12. 『読む鉄道、観る鉄道 (17) 『駅 STATION』 - 北海道・留萠本線がにぎわった頃、高倉健が残したドラマ』(マイナビニュース)
  13. 『高倉健、ビートたけしのコメントに「全部、タケちゃんの作り話」と駄目出し!』(ニュースウォーカー)
  14. 『第13回 迫真の演技だったビートたけしの“シャブ中”』(日刊ゲンダイDIGITAL)
  15. 『単騎、千里を走る。 - 映画・映像』(東宝WEB SITE)
  16. 『単騎、千里を走る。』(映画-Movie Walker)
  17. 『あなたへ インタビュー: 高倉健、6年ぶり銀幕復帰作を述懐 これまでのこと、そしてこれからのこと』(映画.com)
  18. 『高倉健(2012年9月10日放送) これまでの放送』(NHK プロフェッショナル 仕事の流儀)
  19. 『遺作「あなたへ」もOA!高倉健さん追悼企画・続報』(ニュースウォーカー)
  20. 『銀幕のスター・高倉健が主演した唯一の連続ドラマ『あにき』の奥深い味わい(高堀 冬彦) 現代ビジネス』(講談社(1/3))
  21. 『健さん、未発表“遺曲”あった!十数年前にレコーディングした演歌 (3/3ページ) - 芸能社会』(SANSPO.COM(サンスポ))
  22. 『東京ステーションギャラリー - TOKYO STATION GALLERY -』
  23. 『【追悼】名優・高倉健 関係者が語る「ホンモノ男力」エピソード』(日刊大衆)
  24. 『【追悼】名優・高倉健 関係者が語る「ホンモノ男力」エピソード 2ページ目』(日刊大衆)
  25. 『【追悼】名優・高倉健 関係者が語る「ホンモノ男力」エピソード 3ページ目』(日刊大衆)
  26. 『高倉健さんは時計業界でも「伝説の人」だった』(All About NEWS)
  27. 『福岡)高倉健さん命日にコーヒーで「献杯」 小倉昭和館』(朝日新聞デジタル)
  28. 『高倉健さん 大物女優に結婚迫られたが江利チエミへの想い貫いた』(NEWSポストセブン)
  29. 『高倉健の遺産を総取り…養女との関係に新たな事実』(デイリー新潮)

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