2022年1月18日更新
その後、映画『BAD GUY BEACH』でスクリーンデビュー。麻生はそんな下積み時代について、
若い頃はオーディションを受けては落ちる…ってことが多々ありました。中には、どうしてもやりたかった役なのにってことも。軽い挫折のようなものですよね。[出典6]
と、挫折を味わった過去を明かしている。[出典1][出典4][出典5]
実は別名でアイドル活動も
所属先に歌手部門がなかったため、夢であったアイドル歌手デビューは果たせなかった麻生久美子だったが、実は女優デビュー前に「広田絵美」名義でアイドル活動を行っていた時期がある。[出典2][出典4]
「広田絵美」が日の目を見ることはなかったそうだが、当時はきちんと持ち歌も存在していたようで、とある番組に出演した際に、
夢キラキラ ダンシング ときめく…タッタタッタ[出典5]
と、その1フレーズを披露していた。
▼少しだけアイドルに(写真:右)
『カンゾー先生』で脚光を浴びる
『BAD GUY BEACH』への出演以来、女優活動を本格化させた麻生久美子は、無名時代の1998年に出演した映画『カンゾー先生』で一躍脚光を浴びる。[出典6]
『カンゾー先生』への出演はオーディションで勝ち取ったものだそうだが、当時麻生久美子はマネージャーから、
おじいちゃんとお話をしない?[出典7]
と言われて会場に足を運んだのだそうだ。
『カンゾー先生』は、昭和20年という敗戦直後の岡山を舞台に、どんな症状でも「肝臓病」と診断することから「カンゾー先生」と呼ばれる町医者・赤城風雨(柄本明)を取り巻く人間模様を描いた話題作。
麻生は、亡き母が残した「タダマンは生涯一人」という言葉を胸に、淫売するヒロインの看護婦・ソノ子を熱演し、日本アカデミー賞における最優秀助演女優賞や新人俳優賞をはじめとした数々の映画賞を受賞した。[出典6][出典8]
▼栄光を手に(写真:右)
日本映画に欠かせない女優へ
『カンゾー先生』へ出演し、アカデミー賞2部門受賞という栄誉を獲得した麻生久美子だったが、当時は、
自分一人で映画を台無しにしていた[出典7]
と、自分の演技に納得がいかなかった様子。それでも映画完成後、メガホンをとった今村昌平監督から、
映画に出続ける女優になってほしい[出典7]
と背を押されたことで、以降複数の作品に出演。日本の映画シーンに欠かせない存在となった。[出典1][出典7]
転機となった出演ドラマ『時効警察』
『カンゾー先生』以降、映画『回路』や『贅沢な骨』に出演し、それぞれ好評を得たものの、
自分の演技が全然好きになれなくなったことがありました。自分の引き出しはこんなものだろうとか思ったし[出典7]
1978年6月17日生まれ、千葉県出身の女優。1998年、映画『カンゾー先生』でヒロインに抜擢、第8回日本映画批評家大賞で新人賞、第22回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。以後、数々の映画・ドラマ等で活躍。主な出演作は、テレビ朝日『時効警察』、テレビ東京『怪奇恋愛作戦』、NHK『新選組!』『この声をきみに』、映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』『宇宙兄弟』『グッモーエビアン!』『ガール』『グラスホッパー』、舞台『マレーヒルの幻影』など他多数。
出典:タレントデータバンク