映画『インフェルノ』最大の見所はゾブリスト役のベン・フォスター!
近日公開の映画『インフェルノ』に過激な悪役・ゾブリストとして出演する米俳優ベン・フォスター。同作でゾブリストが目論む計画とは何なのか。また、トム・ハンクス演じるラングドン教授に突きつけた挑戦状とは?
2023年3月2日更新
人気シリーズ映画『インフェルノ』
第3弾が間もなく公開
小説家ダン・ブラウンのベストセラー長編推理小説を、映画化した『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズ。[出典2]
そんな同シリーズ3弾作目が、2016年10月28日(金)日米同時公開されると注目を集めている。[出典1]
映画タイトルの由来
『インフェルノ』とは、詩人ダンテの叙事詩「神曲<地獄(インフェルノ)篇>」から由来する。[出典1]
同作は1300年、当時35歳だったダンテが古代ローマの大詩人ウェルギリウスの導きから、地獄を巡る旅に出たときのことを記したもの。[出典3]
ダンテが予言した人類の地獄の未来図
とも呼ばれている。[出典1]
ラングドン教授が挑む謎は?
ダ・ヴィンチの名画に隠された謎に迫った第1弾の『ダ・ヴィンチ・コード』、ガリレオの遺した暗号解明に挑み、秘密結社イルミナティの陰謀に迫った第2弾の『天使と悪魔』。[出典1]
両作とも、主人公の宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授を米俳優トム・ハンクスが演じてきた。[出典2]
それは今作『インフェルノ』でも変わらず、トムはラングドン教授役を続投する。[出典2]
▼『インフェルノ』のポスター
そして今回、ラングドン教授が挑む謎は、先述したダンテの「神曲<地獄篇>」に隠された暗号だ。[出典1]
米俳優ベン・フォスターが悪役ゾブリストに抜擢
本作主要キャスト
ベン・フォスターは幼い頃から地元劇団の舞台に多数出演し、これまでに映画『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』などに出演してきた。[出典4]
『インフェルノ』ではロン・ハワード監督が、
ゾブリストの説得力ある議論があるからこそ、『インフェルノ』は現代的なサスペンス作品にもなっているんだ
と明かすほど重要キャストの大富豪生化学者ゾブリスト役に抜擢。[出典9]
ベンはゾブリストについて、
観客たちに疑問を残す重要な役割を担っている[出典9]
と語る。
ゾブリストは劇中で、とある挑戦状を天才宗教象徴学者ラングドン教授に突きつけるのだ。[出典1]
「人口増加問題」をテーマに
『インフェルノ』のテーマは「深刻な人口増加問題」。主演のトムも、
今回のコンセプトはとても恐ろしいものだが、すごくリアルな問題でもある[出典7]
と語るほど、人口の増加は現実社会でも議論の尽きない問題となっている。[出典8]
そこで同作では、悪役ゾブリストの目的を”人口抑制”に。世界中の過激な人口増加から、
このままでは人類は100年後に滅びてしまう
という事実を知ったゾブリストは「WHOが全く機能していない」と深く憂慮し、自らの手で人類の半数を滅ぼすウィルスを生み出してしまう。[出典6]
ラングドン教授への挑戦状とは?
ウィルスを生み出したゾブリストは、ダンテの「神曲<地獄篇>」になぞり人口淘汰計画に取り掛かるが[出典1]、様々な組織に追われるうちに逃げ場がなくなり自ら命を断ってしまうという。[出典9]
▼ゾブリストの飛び降り自殺シーン
しかしゾブリストは、ウィルスの起爆スイッチを「神曲<地獄篇>」に暗号として隠していた。
暗号解明と共に究極の選択に迫られたラングドン教授。
ゾブリストがラングドン教授に突き付けた挑戦状とはまさに「100年後の人類滅亡」または「今人類の半分を滅亡させて生き残る」か、なのだ。[出典9]
注目はゾブリストの力強い議論
『インフェルノ』のあらすじから分かるように、ゾブリストは人口増加の懸念を積極的に発言している役であり、世界を救うために恐ろしいウィルスを生み出した。[出典6]
ゾブリストを演じるベンは、
ゾブリストのセリフには、とてもこだわりがある。現実にも起こっている人口過剰問題の事実を、説得力のある議論にするため上手くまとめているんだ
『生態系をなんとか存続させたい』というゾブリストの主張は、人間を動物として考えさせ、観客は即座に本作の疑問が身近で恐ろしいものだと感じられるんだ