どんな人?
- 佐野史郎(さのしろう)は、日本で活動する俳優。島根県松江市出身の1955年3月4日生まれ。
- 大学入学を機に上京し、絵を学んでいた。その後、1975年に劇団「シェイクスピア・シアター」の創立メンバーとして参加し、演劇の道へ。
- 1986年公開の映画『夢みるように眠りたい』で、映画初出演にも関わらず初主演を務めた。
- 1992年放送のドラマ『ずっとあなたが好きだった。』(TBS系)に出演。ヒロインの夫であり、マザコンな桂田冬彦を演じた。インパクトのある演技を見せ、一大ブームを巻き起こす。
- 作家などで知られる小泉八雲の大ファンで、朗読会も行っている。
▼佐野史郎(右)
最新情報
誰もが持つ秘密に迫るドラマ『10の秘密』
佐野史郎は、2020年1月から放送されているドラマ『10の秘密』(カンテレ)に出演。主演は向井理。
本作は、男手ひとつで娘を育てる白河圭太(向井理)が主人公。ある日娘の瞳(山田杏奈)が姿を消し、「娘の命が惜しければ別れた元妻を探せ」と脅迫電話を受けた圭太。しかし、元妻である仙台由貴子(仲間由紀恵)も少し前に姿を消しているという。圭太は瞳を探そうと動き出すが、次第に由貴子の秘密や、何でも話し合って来たと思っていた娘にすら秘密があることを知っていく。
佐野は本作で、由貴子が顧問弁護士を務める「帝東建設株式会社」社長・長沼豊を演じている。[出典1][出典2]
https://twitter.com/10nohimitsu/status/1204521215273996289?s=20
原爆で被爆したピアノを巡る映画『おかあさんの被爆ピアノ』
佐野史郎は、2020年公開予定の映画『おかあさんの被爆ピアノ』に出演。アイドルグループ「AKB48」の武藤十夢と共に主演を務める。
本作は、太平洋戦争中の昭和20年8月6日に、原子力爆弾が広島県に投下され、被爆したピアノが中心の物語。実際に、被爆ピアノを託された広島の調律師・矢川光則さんが、被爆ピアノをトラックに乗せて全国にピアノの音色を届ける活動から着想を得ている。
佐野は本作で、被爆ピアノを修理・調律し、全国を回る調律師の加川勝則を演じている。[出典3]
また、加川役は映画製作の話が上がった2009年当初、大杉漣に依頼していたが、映画が始動した矢先に亡くなってしまっている。
そのため、別役でオファーを受けていた佐野に白羽の矢が当たった。
佐野は大杉と共演経験も多く、親しい間柄だったそうで、
責任重大。お互いに音楽が好きで、“漣&史郎”というデュオで演奏したこともあります。腹を割って話し合える数少ない俳優仲間でした。[出典3]
と語っている。[出典3]
変わり者編集長が再起をかけた大逆転に挑む!映画『騙し絵の牙』
佐野史郎は、2020年6月19日公開の映画『騙し絵の牙』に出演。主演は大泉洋。
本作は、塩田武士の同名小説が原作であり、物語のプロットは出版社や芸能事務所、大泉洋を交えて製作されており、2018年の「本屋大賞」にノミネートされた。大手出版社で雑誌「トリニティ」を担当する変わり者の編集長・速水輝也(大泉洋)。会社が不況に追い込まれ、廃刊寸前に追い込まれた「トリニティ」だったが、速水は生き残りをかけて大逆転を狙う奇策を立てる。
佐野は本作で、亡くなった社長息子の後見人であり、保守的な常務・宮藤和生を演じている。
また、共演者には松岡茉優、佐藤浩市、宮沢氷魚、池田エライザ、中村倫也、木村佳乃、和田聰宏、坪倉由幸、斎藤工、塚本晋也、リリー・フランキー、小林聡美、國村隼など、くせ者揃いの豪華役者陣が名を連ねている。[出典4]
生い立ち
佐野史郎は俳優。1955年3月4日生まれで、現在の年齢は67歳。
山梨県山梨市で生まれたのち東京都で過ごし、7歳の時に島根県松江市に移住した。高校生卒業後に上京し、美学校で絵画と芝居を学び始める。[出典5]
芸能活動
高校を卒業し上京した翌年の1975年、シェイクスピア・シアター創立に参加し初舞台を経験。劇団に所属し俳優として活動するが、1984年に劇団を退団してからは音楽活動に力を入れるようになった。この頃、コンサートに参加したことをきっかけに、林海象映画監督に出会い、監督のデビュー作である映画『夢見るように眠りたい』(1986年公開)に主演で出演した。
その後、1987年のNHK大河『独眼竜政宗』や北野武監督作品『その男、凶暴につき』(1989年)などに出演し知名度を上げた。[出典5]
そして、1992年のドラマ『ずっとあなたが好きだった。』(TBS系)でブレイク。[出典6]
バンド活動も行っており、2014年にはアルバム『ニュープリント』をリリースしている。[出典7]
▼【MV】クスンと、カメラ
出演作品(映画・ドラマ・舞台)
ドラマ『ずっとあなたが好きだった』で役名が流行語大賞に
『ずっとあなたが好きだった。』(TBS系)は、1992年に放送され社会現象になった大ヒットドラマ。佐野は“3高”のエリート銀行員だが、マザコンで回転木馬に乗ったりなどの奇行を繰り返すヒロインの夫・冬彦を演じブレイクした。佐野の役名である「冬彦さん」は、当時「マザコン」の代名詞として使われ、1992年の流行語大賞にも選ばれている。[出典5][出典8][出典9]
また、同作でヒロインを演じた賀来千香子と佐野史郎は、同作の翌年(1993年)に放送されたドラマ『誰にも言えない』(TBS系)で再共演している。[出典10]
映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』で敵役に抜擢
佐野は、2016年公開の映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』で敵キャラのDr.パックマン(財前美智彦)を演じた。[出典11]
同作はシリーズ45周年の記念作で、歴代のライダー達が参戦。佐野演じるマッドサイエンティスト・Dr.パックマンによって生み出された正体不明のウイルスにライダーが立ち向かう様子が描かれた作品だ。[出典12][出典13]
▼予告編
人物
- 子供の頃から、江戸川乱歩や怪談話が好きだった。
- 母方の実家は、出雲大社の写真館。父親は医者をしており、写真好きな人だった。佐野は幼少期、父が現像や引き延ばしをしていることろを見るのが好きだったという。
- 思い立ったらすぐ行動する性格で、好きなバンドを見るために大阪や名古屋まで行くこともある。[出典14]
- アメリカの作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトのホラー小説を元にした神話「クトゥルフ神話」が大好き。2018年9月3日放送の『ごごナマ』(NHK)に出演した際は、グッズを手にしながらクトゥルフ神話について熱く語り話題になった。[出典15]
- 結婚した1985年から、ずっと吉祥寺に住んでいる(2019年時点)。上京した当時は、いきなり吉祥寺に住むと「“お上りさん”みたいで恥ずかしい」という理由から、あえて原宿に住んでいた。[出典16]
- 少年時代から、出身地松江市ゆかりの作家・小泉八雲には親しみがあった。八雲作品のファンであり、朗読会に出演している。[出典17][出典18]
- 「ゴジラ」の大ファン。ハリウッド版映画『GODZILLA』では、ゴジラを追う分析官の声を演じた。[出典19]
- ドラマ初主演作は、2018年放送の『限界団地』(フジテレビ系)。[出典6]
- 島根を応援する「リメンバー島根」の名誉団員。[出典20]
- スキューバーダイビングが趣味。[出典21]
▼佐野史郎が小泉八雲の朗読で伝えたいこと。
「笑ってはいけない」収録中に骨折
2019年11月、同年年末に放送された『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)の『絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』の収録で、第三腰椎を骨折。全治2ヶ月だった。骨折の原因は、液体窒素を入れたペットボトルが破裂する力で、空中に数センチ浮く実験に挑戦したため。[出典22]