『何者』で話題の朝井リョウの著書のメディアミックスを、まとめてみた!
就活のリアルを描いた『何者』で話題の直木賞作家朝井リョウ、彼のこれまでの著書と、メディアミックス作品をまとめてみた!!
2023年2月14日更新
朝井リョウとは……?
朝井リョウは、大学2年生のときに、『桐島、部活やめるってよ』(集英社)で小説家デビュー。2012年には戦後史上最年少で直木賞を受賞した。就職、兼業作家時代を経て会社を辞め、小説に専念するようになったのが2015年の話だ。[出典1]
話題作公開前に朝井リョウの作品を見ていこう。
映画『何者』(2016年公開)
小説は2012年11月30日に発刊[出典2][出典3]、映画は2016年10月15日公開予定[出典4]の『何者』は、「恋愛」「友情」「就活」をテーマに、大学生のリアルを描いた物語だ。[出典5]
▼ 『何者』ポスタービジュアル(公式Twitterより)
https://twitter.com/nanimono_movie/status/769069398518890496
▼ 『何者』あらすじ
大学の演劇サークルに全力投球していた拓人(佐藤健)
拓人がずっと前から片想いをしている瑞月(有村架純)
瑞月の元カレで、拓人とルームシェアをしている光太郎(菅田将暉)
拓人たちの部屋の上に住んでいる、瑞月の友達の理香(二階堂ふみ)
就活はしないと宣言する、理香と同棲中の隆良(岡田将生)
みんなを見守っている、大学院生のサワ先輩(山田孝之)
理香の部屋を「就活対策本部」として定期的に集まる5人。
それぞれが抱く思いが複雑に交錯し、
徐々に人間関係が変化していく。
「私、内定もらった…。」
やがて「裏切り者」が現れたとき、これまで抑えられていた妬み、本音が露になっていく。
人として誰が一番価値があるのか? そして自分はいったい「何者」なのか?
いま、彼らの青春が終わり、人生が始まる――。[出典6]
映画『桐島、部活やめるってよ』(2012年公開)
朝井リョウのデビュー作として、小説新人すばる賞を受賞した[出典7]『桐島、部活やめるってよ』は、社会の縮図であるスクールカーストを、リアルに描いた。神木隆之介、橋本愛、東出昌大など話題の若手俳優が出演[出典8]したこの作品は、映画としても日本アカデミー賞の最優秀監督賞と最優秀作品賞を獲得[出典9]した。
▼ 『桐島、部活やめるってよ』ポスター
https://twitter.com/kirishima_movie/status/235238544396914689
▼ 『桐島、部活やめるってよ』あらすじ
とある田舎町の県立高校映画部に所属する前田涼也(神木隆之介)は、クラスの中では地味で目立たないものの、映画に対する情熱が人一倍強い人物だった。そんな彼の学校の生徒たちは、金曜日の放課後、いつもと変わらず部活に励み、一方暇を持て余す帰宅部がバスケに興じるなど、それぞれの日常を過ごしていた。ある日、学校で一番人気があるバレー部のキャプテン桐島が退部。それをきっかけに、各部やクラスの人間関係に動揺が広がり始めていく。[出典8]
アニメ『チア男子‼︎』(2016年放送)
2010年10月5日に刊行され[出典10]、2016年7月5日にアニメが放送開始された[出典11]『チア男子!』は、男子のチアリーティングを題材とした作品である。朝井リョウの母校である早稲田大学の男子チアリーディング部「SHOCKERS」[出典12]に着想を得て[出典13]描かれたこの作品は、アニメ化とともに舞台化も決定[出典14]している。
▼ 『チア男子!』作中の男子チアリーディング部(Twitterより)
https://twitter.com/cheer_boys/status/765503226565111808
▼ 『チア男子‼︎』あらすじ
柔道の道場主の長男・晴希は大学1年生。姉や幼馴染の一馬とともに、幼い頃から柔道に打ち込んできた。しかし、無敵の姉と比べて自分の限界を察していた晴希は、怪我をきっかけに柔道舞台部を決意。同じ頃、一馬もまた柔道を辞める。一馬はあるきっかけから、大学チアリーディング界初の男子のみのチーム結成を決意した。それぞれに事情を抱える超個性的なメンバーが集まり、チームは学園祭での初舞台、さらには全国選手権を目指す!チアリーディングの知られざる魅力も満載の書き下ろし青春スポーツ小説。[出典15]
ドラマ『武道館』(2016年放送)
2015年4月24日に発刊され、武道館でのライブを目指すアイドルを描いた『武道館』は、これまで題材とされてこなかった、恋愛禁止などの「十字架」について描いている。[出典16]
2016年2月16日に放送が開始されたドラマは、主演にハロー!プロジェクトの5人組グループのJuice=Juiceを迎えた。juice=juiceのメンバーは作中のアイドルグループ「NEXT YOU」のメンバーを演じつつ、現実社会でも「NEXT YOU」としてライブ・握手会・テレビ出演・動画配信などの活動を行った。[出典17]
▼ 『武道館』という作品について(著者・朝井リョウ)
「【アイドル】という職業が背負う十字架を、一度すべて言葉にしようと思いました。
すると、不思議と、今の時代そのものを書き表すような作品になりました」[出典16]
▼ 『武道館』という作品について(つんく♂)
「アイドルって作るものでなく、楽しむものである方が良いに決まってる。
なのに、著者はこうやってアイドルを生み出す側にチャレンジした。
それも文学の世界で……。なんたる野望。なんたるマニアック。なんたる妄想力」[出典16]
モーニング娘。など、数多くのアイドルをプロデュースしてきたつんく♂も、朝井リョウの挑戦を評価しているようだ。
▼ 『武道館』あらすじ
【正しい選択】なんて、この世にない。
結成当時から、「武道館ライブ」を合言葉に活動してきた女性アイドルグループ「NEXT YOU」。
独自のスタイルで行う握手会や、売上ランキングに入るための販売戦略、一曲につき二つのパターンがある振付など、
さまざまな手段で人気と知名度をあげ、一歩ずつ目標に近づいていく。
しかし、注目が集まるにしたがって、望まない種類の視線も彼女たちに向けられる。
「人って、人の幸せな姿を見たいのか、不幸を見たいのか、どっちなんだろう」
「アイドルを応援してくれてる人って、多分、どっちもあるんだろうね」
恋愛禁止、スルースキル、炎上、特典商法、握手会、卒業……
発生し、あっという間に市民権を得たアイドルを取り巻く言葉たち。
それらを突き詰めるうちに見えてくるものとは――。
「現代のアイドル」を見つめつづけてきた著者が、満を持して放つ傑作長編![出典16]