松本人志の『遺書』今とは内容の矛盾も。本人が変わっても名著であり続ける理由
1994年に出版され、約250万部を売り上げた松本人志の『遺書』。ところが、「映画はとらない」など現在の松本人志と一部矛盾する発言も。記事では、『遺書』で松本人志が語った言動の現在との不一致を紹介。
2022年12月27日更新
https://twitter.com/matsu_bouzu/status/537795519976726528
莫大な部数を売り上げた『遺書』
1994年に出版された松本人志の著書『遺書』は、約250万部もの売り上げを記録した大ベストセラーだ。[出典1]
どれ程すごいのかと言えば、出版年の1994年の「単行本-ノンフィクション」のジャンルで売り上げ1位、総合では4位を記録したほど。[出典2]
ところが、松本人志は2014年4月30日放送のテレビ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で、20年前の『遺書』との方針の違いを追求されてしまった。[出典1]
では、『遺書』で言っていたことと、実際の松本人志はどう異なったのだろうか。
『遺書』現在の松本人志は真逆な行動
松本人志は『遺書』の中で、「映画は撮らない」「結婚はしない」と宣言していた。
ところが、松本人志は、『大日本人』や、『R100』などの映画で監督業に進出。また私生活でも2009年に結婚し、同年に子供が誕生した。[出典1]
『遺書』では他にも、コメディアンという肩書を持つ人間が、ドラマ出演したり、歌を歌うことに対して否定的な意見を述べたがこれも変化。
松本人志は、歌手・槇原敬之の楽曲「チキンライス」で作詞を担当。テレビドラマ『伝説の教師』では主演を務めた。[出典3]
さらに『遺書』で述べた子ども観と、喫煙感も変化。『遺書』では、
新幹線も飛行機も、わけもわからん禁煙席を作るぐらいなら、禁ガキ席を作れボケタレ![出典4]
と猛抗議していたが、2015年にはテレビ番組で子供に罪はないという考えを語り、喫煙についても2017年現在では非喫煙者となっている。[出典4]
このような変化を指摘されると、松本人志は、
人間って成長していく生き物ですからね。考え方とかはどんどん変わって行っていい方向にいく[出典4]
と釈明。“良い方向”であれば、変化は問題にならないことを笑いをこらえながらコメントした。[出典1][出典4]
人間は変わるが、それでも『遺書』は名著
かつて細身の体型だった松本人志は、芸人の見た目について、
ケンカが弱そうなのに強気でケンカごしにしゃべるから面白いんです[出典4]
と持論を展開。ところが、現在では逆にマッチョな姿になり、街で見知らぬ外人から胸筋を褒められたというようなエピソードもあるほど。[出典4]
現在では松本人志本人の現状と合わない記述が多い『遺書』だが、だからと言って『遺書』にもう価値がない訳ではない。
それはその時点での松本人志の真実であるし、今でも充分に読む価値のある“作品”なのではないかと思う。
松本人志のプロフィール
https://twitter.com/matsu_bouzu/status/947692470678142977
1963年9月8日生まれ。1983年に浜田雅功とお笑いコンビ「ダウンタウン」を結成。
コンビの看板番組として『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』や、『ダウンタウンDX』などのテレビ番組で活躍。
「チキンライス」は貧しい幼少期の思い出
松本人志の歌詞に槇原も感涙
出典
- 『松本人志『遺書』とは真逆の現実に釈明/芸能速報』(デイリースポーツ online)
- 『1994』(株式会社エコンテ - コンテンツマーケティング・オウンドメディアの構築運用)
- 『ファンは戸惑いも…松本人志「遺書」から23年後の“変化”芸能』(日刊ゲンダイDIGITAL)
- 『ファンは戸惑いも…松本人志「遺書」から23年後の“変化”芸能pg2』(日刊ゲンダイDIGITAL)