何者の三浦大輔が描くリアルな不倫映画『裏切りの街』に池松壮亮主演
『何者』や『愛の渦』を手掛けた三浦大輔が、新たな”リアルすぎる”作品を生む。映画『裏切りの街』は専業主婦とフリーターの不倫、そしてその果てを描いた作品。過去に度々三浦作品に出演した池松壮亮が主演する。
2018年4月22日更新
『何者』の監督・三浦大輔が再びリアルに描く、映画『裏切りの街』
2016年10月15日に公開された映画『何者』は、その豪華なキャスティングと「リアルすぎる」内容から、順調な動員数を記録している。[出典1][出典2]
▼『何者』出演者
https://twitter.com/nanimono_movie/status/787171639913951232
同作は作家・朝井リョウの小説を基に、劇作家・三浦大輔が映画化したもの。[出典1]
そして2016年11月12日、また新たに三浦が、ドキュメンタリー並みにリアルな作品を誕生させる。[出典3]
平凡な専業主婦とフリーターが繰り広げる不倫とその果て
dTV発のドラマを劇場化
映画『裏切りの街』は、動画配信サービス「dTV」発のオリジナルドラマを映画化した作品。[出典3]
ドラマでは、三浦が以前上演した同名舞台のその後のストーリーを描いた。[出典4]
そしてそのドラマに再編集を加えたものが、この度劇場で公開となる。[出典5]
▼三浦のツイッターより
https://twitter.com/miudaidesu/status/786785766835822593
主演は注目俳優・池松壮亮
▼池松壮亮
映画『裏切りの街』三浦大輔監督・池松壮亮による初日舞台挨拶が11/12(土)新宿武蔵野館にて決定!また翌日11/13(日)は三浦大輔監督・峯田和伸(銀杏BOYZ)の登壇が決定!チケット販売方法は公式サイトでご確認下さい https://t.co/bB7Kf6tt13 #裏切りの街 pic.twitter.com/4cXAhJOHRR
— 映画「裏切りの街」【公式】 (@uragirinomachi) 2016年11月8日
過去に、三浦作品の映画『愛の渦』舞台『母に欲す』に出演してきた池松は、[出典6]
ここ三年位で、三浦さん(三浦大輔監督)の作品を2本立て続けにやってたんですよ。映画と舞台と。
その間にこの企画の話を聞いたんです。僕が前に出ていた「愛の渦」って映画と、「裏切りの街」って作品は三浦さんが手掛けた数ある舞台の中でも渾身の作品というかすごく思いが強いものだと感じていたので、やっぱり素直に嬉しかったですし、恩を返せるのかなという感じがしました
と出演への喜びを明かしている。[出典7]
『愛の渦』ではニートの青年役で主演した池松だが[出典8]今作では、フリーターの菅原裕一を演じる。[出典5]
平凡な主婦と年下男性の禁断の恋
主人公の菅原は、恋人と同棲しながらフリーターとして毎日を過ごしている。[出典5]
同作予告で、
俺、ただのフリーターなんで・・・
と菅原が気弱く話しているように、特に取り柄もなく、これといった不満のない日々を怠惰に暮らしていた。[出典9]
▼『裏切りの街』予告
しかし、何気なくアクセスした出会い系サイトで専業主婦・橋本智子と出会い、2人は流れで不倫を重ねてしまう。
やがて不倫すらも漫然としたものになっていくが、ふとしたことをきっかけに2人の日常が揺らいでいくー・・・。[出典5]
▼智子役は女優の寺島しのぶ(左)
https://twitter.com/eiga_natalie/status/786763809276833793
見どころは?
『裏切りの街』の見どころは、何と言ってもそのリアルな描写。
日々の生活に、何にも不満がない者同士が出会ったはずなのに何かを求めてしまう人間の欲深さ、大事な人に平気で嘘をついてしまう人間の残酷さなどを見事に三浦率いるキャストたちが描いた。[出典4][出典9]
池松は三浦のことを「嘘のお芝居を嫌う人」と表現。そのため、例え映像の中の物語でも、リアルな人間模様が描かれているという。
本当の心がちらつかないと、納得しない人なので。それはなんか別に確認しあうわけではないですけど、共通認識としてあると思いますね。ドラマチックなものをやってるのを見たことないですからね。
日常にある人間の愚かな部分を切り取って、そこから見える人間の欲望とかその奥に見える儚さとか美しさとか。
そいうものを一貫して描いてきた人なので、今回も何ら変わりないですね。
今回は特にその三浦さんが描きたいものを街というスケールにして、物凄く愚直にストレートを投げたというか、直球勝負してる作品なんじゃないかと思います
「ここも裏切りの街」
これまで多数の三浦作品に出演してきた池松だが、常に三浦が求めるものに必死に食らいついているという。
三浦作品に通用するのは、高度な演技のテクニックではなく、いかに人間そのものの感情や姿を現した演技か。[出典7]
池松は、
歳下の方にはわからない部分はあるかもしれません。
一つ言えるのは、人間ってのはその瞬間その瞬間、過ちとか後悔とか小さなものから大きなものまで繰り返して繰り返して、それでもなお生きていくようなとこは誰しもあると思うんです。僕もそうですし。
何一つ自分が正しいと言えることが無いというか。そういう人間のひた隠しにしてる部分を浮き彫りにしたような話ですし。
僕はこの話を自分の話だと思ってますし、その辺を歩いてる人たちの話だとも思ってます。
ここも裏切りの街だと思ってます。
この街に住んでる人々を描いた物語であり、彼らの物語であり、私たちの物語ですよということは言いたいです
と視聴者へメッセージを送っている。[出典7]
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