渡辺謙、映画『怒り』で主演に!李相日監督への想いを語る
豪華すぎるキャストとスタッフ陣で撮影された映画『怒り』の主演を渡辺謙が務める。メガホンを取った李相日監督に語る、渡辺謙の想いとは?
2023年2月27日更新
映画『怒り』で渡辺謙が主演に
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李相日監督がメガホンを取った映画『怒り』の主演を渡辺謙が務めている。
『怒り』の原作は吉田修一氏で、興行収入19億8000万円という大ヒットを記録した映画『悪人』に続く、李相日監督と吉田修一氏とのタッグになった。
映画『怒り』は2016年9月17日に公開される。[出典1]
渡辺謙が語る、映画『怒り』と李相日監督への想い
主演を務めた渡辺謙が、完成報告会見で映画『怒り』や李相日監督への想いを語った。
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映画『怒り』への想い
自身が主演を務めた『怒り』の撮影を終え、映画への想いを聞かれると、
日本を代表する豪華キャストが集結したという作品が今年はたくさんあります。代表するかは別として、本作も素晴らしい俳優たちが魂をぶつけあうような映画になったと思います。それをリードしていた李相日という本当に素晴らしい監督に敬意と尊敬の念を送るばかりです。難しい作品だと思いますが皆さんのお力を借りて、たくさんの方々に観てもらえるように、どうか応援をしてもらえればと思います。[出典2]
と話し、共演陣やスタッフへの感謝を口にした。[出典2]
李相日監督への想い
厳しい撮影で有名な李相日監督に対し、『怒り』に出演した広瀬すずが、
監督がご飯を食べている姿を見て、『監督も人間だ、人間だ』と思うようにしていた[出典1]
とコメントした。
このコメントに対し渡辺謙は、
みんな、李監督を褒めるじゃないですか。素晴らしいですよ、素晴らしいですけれど、すずちゃんね、監督はそうやって撮影をして夜中に帰ってきて、2時、3時からステーキを食べている人だよ。人間を除去している人間かもしれない。東京、沖縄と過酷なロケをやってきて、監督はピンピンしているんですけれど、スタッフはボロボロなんですよ(笑)。夜中までだったり朝になったりとかした時にスタッフを守れるの、僕らキャストしかいないんですよ。そういう意味では、映画・作品・役に対してというのもありますが、その中でどう生き延びるかというところでも、1日1日が戦いとうより、耐え忍ぶというのがありました。最終的にはできあがると、「いいよな」ってなっちゃうのが悔しいよね(笑)[出典2]
と独特の言い回しで想いを伝え、会場を笑いで包んだ。[出典2]
宮崎あおいと親子役
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『怒り』の中で渡辺謙は、宮崎あおいと親子役を演じている。
突然家出をした宮崎あおい演じる愛子は、東京・歌舞伎賞の風俗店で働いていた。
妻を亡くしてから男手一つで育ててきた渡辺謙演じる洋平は愛子を千葉の漁港に連れ戻すが、愛子は正体不明の男・松山ケンイチ演じる田代に惹かれていく。[出典4]
そんな宮崎あおいに対して渡辺謙は、
あおいちゃんの今までやっていた役とは少し違う役、違うステップ、違う世界に踏み込むんだって、そういう想いを最初から感じていました。先輩としても、それを見届けるのが楽しみだなと思っていたんです。あおいちゃんは、真面目で本当にストイックに役と向き合うので、現場でも一人ポツンと外れていたりするんです。楽しく和気あいあいとやろうということじゃないんですけれど、役と自分との間にいる何かが心を開く瞬間に一緒にそこにいたいなっていうのがあって、一人でいると引きずりだして、話をしなくてもいいから「ちょっとここにいなさい」って言っていました。でも、たまには話をしたり、一緒に何か飲んだり、食べたりしていました。その中で彼女が向かおうとしている方向や悩んでいることについて少しだけ話ができました。もちろん監督も含めてなんですけれど、そういう時間を持てて、距離感を縮めるとか、親子関係をどうのとかではなく、ここにいるのが当たり前という関係性を築けたのがすごく良かったかなと思います。[出典2]
と語っており、役の中だけではとどまらず、役者として、人として関係を築いていった旨を明かしている。[出典2]
完成作を振り返って
撮影終了後、完成した映画『怒り』を観て自分が出演していないシーンの感想を聞かれると、
やっぱり不思議な作品で、1本の作品のはずなのに、それぞれが抱えているものとか、それぞれが経験したものが深すぎて、ある意味で距離を感じたんです。でも、そういう作品だと思うんですよね。それで作品観た時には驚くんですけれど、スクリーンにあることと自分たちが経験したことが同期しちゃうんで、どうしても僕は娘のことが気になってしまうというか…。娘が今、何をどう感じているのかということで、スクリーンの外のことと同期しちゃうんです。それはやっぱり、愛子に何かシンパシーしてしまうってことはありました。ただ、沖縄の若い二人っていうのは、ある意味、すがすがしさもありましたし、誰もが持っていた青春の1ページと言うと、そんなきれいなものじゃないですけれど、そういうところはすごく感じました。[出典2]
とコメントし、しみじみと映画への想いを語った。[出典2]
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