映画『怒り』で大抜擢!佐久本宝って誰?佐久本宝の経歴と映画の見どころに迫る
佐久本宝という俳優を知っていますか?演技経験の無い無名俳優ながら映画『怒り』に大抜擢され、注目を集めています。今回はそんな佐久本宝に迫ります!
2022年9月12日更新
とその壮絶さを吐露し、会場を笑いで包んだ。[出典5]
完成した『怒り』を観た感想
完成した映画『怒り』を観た感想を質問されると、
まず自分が映ってることにびっくりしました(笑)。ただ、後半になるにつれて不思議と自分がいるという感じじゃなくなって、客観的に映画を観ることができて。観終わったあとにそういう自分が不思議な感じがしました。[出典3]
と答えている。
また、錚々たるキャスト陣との共演や厳しい撮影で有名な李相日監督に対しては、
最初のリハーサルのときから、助監督の方に「李組はほんとに厳しいからな」って繰り返し言われてて(笑)。最初のリハではやっぱリ何もできない状態でした。李監督に『2001年宇宙の旅』の映像を観せられて、サルみたいな原始人の縄張り争いが始まってだんだん進化していく内容なんですけど、「宝、お前、サルをやれ。恥を捨てるんだ」って言われて。会議室で助監督と一緒に二人で必死に縄張り争いをやりました。そのあと監督から「時間をあげるから、あとで衣装合わせのときにみんなの前でやれ」って。そのときに「ああ、こういう厳しさがあるのか」って思いました。監督からはあとで「あれは、お前が肩張って緊張して入ってきてたから、やわらげてあげるためにやったんだよ」って言われましたけど、逆に緊張しました(笑)。[出典3]
と振り返り、李相日監督ならではの演出に笑みを見せた。[出典3]
撮影中に感じた李相日監督のパワー
『怒り』の撮影が開始すると、初日は一度もカメラを回さず、リハーサルだけで終了したのだという。
李相日監督は、「うーん、なんか違うな」と納得はしないながらも、絶対に「こうしろ」と断定することはなかったと佐久本宝が明かしている。
「もう少し考えてみて」「もう少し自分で“受け取って”やってみて」って。考えてやろうとしたら、「“やろう”としなくていいから。やろうとしたら、もうダメだから。(自分が)辰哉だと思ってやって」とずっと言われてましたね。「考えるな、感じろ」みたいな感じでした。でもスタッフの人たちが本当に優しく接してくれて、現場の居心地はとても良かったです。最初は不安もあって固くなってしまいましたが、スタッフの人たちと打ち解けてからは、あまり無理にやろうとはならなくなりました。[出典3]
みんな言うんですけど、李監督と一緒にいると本当に安心感が出てくるんですよ。監督は本番の前に必ず背中に手を当てて「よし、行ってこい!」って言ってくれるんですけど、その手から出るパワーみたいなものが、自分の心の支えになっていました。[出典3]
と語っており、李相日監督のパワーを実感した様子であった。[出典3]
役作りのために2級船舶免許を取得
佐久本宝は、映画『怒り』の撮影にあたり、なんと2級の船舶免許を取得したという。
撮影後に印象に残っているシーンを尋ねられた際にも、
船を運転するシーンです。映画のために2級の船舶免許をとりました。このシーンだけは、すべてのものから解放されている気がして楽しかったです。広い海をどんどん一人だけで行く、ここだけは監督も入ってこれない領域だなって(笑)。実は、僕は台本をもらってなくて、当日に監督が「今日この場面をやるから、覚えて」という感じだったんです。そういうこともあって、どのシーンも広瀬さんと森山(未來)さんにすごく助けられて、引っ張ってもらいました。[出典3]
と語っており、他のキャスト陣に引けを取らぬ壮絶な役作りに徹した旨を明かしている。[出典3]
壮絶なクライマックスでは魂の咆哮も
撮影も終了間近を迎え、沖縄の離島・前島でのクライマックスシーンの撮影に入ると、森山未來と佐久本宝、李相日監督の三人だけで島に宿泊し一晩かけて話し合ったという。
本番の芝居は、台本からも、前日の段取りからも大きく変わり、想像を遥かに超えるエモーショナルな芝居が生まれた。
森山未來と佐久本宝はほとんどテイクを繰り返すことはなく、まるで二人のドキュメンタリーを切り撮っているような会心のシーンとなったという。
壮絶なクライマックスシーンでは魂の咆哮も飛び出すなど、見所満載のシーンが完成した。[出典5]
李相日監督への印象を語る
『怒り』の完成報告会見で佐久本宝は、李相日監督への想いを語った。
周りから聞く話で李組は厳しいぞって脅されていました…(笑)。現場ではどうなるんだろうって思っていましたが、リハーサルから何回も何回も繰り返しやりました。でも厳しさだけではなくて、愛情があって、現場のスタッフの方々も本当に優しかったです。本当にみんなでつくっているという空気があり、自分もちゃんと辰哉という役と向き合っていこうって思える現場でした。すずちゃんや森山さんのようなすごい方々と一緒にやっていくというプレッシャーや、難しいシーンもたくさんありましたが、みんなが明るく現場を盛り上げてくれました。でも2人とも撮影に入ると切り替えるスイッチがすごかったです。今回共演して、本当に楽しかったです。[出典6]
とコメントを残し、共演陣、スタッフ陣への感謝の気持ちを示した。[出典6]
佐久本宝にとっての『怒り』とは?
佐久本宝は撮影終了後になっても自身にとっての”怒り”について考えていたといい、ずっと考え続けていても中々答えにたどり着かなかったと語っている。
3組のストーリーの中でも、悲しみとか、あきらめとかいろんな感情がある中で、やっぱり前を向かなきゃいけないっていう部分もあったり。つらいことがあっても、翌日からまた生活していかなきゃいけないとか……そういう、いろんな感情が混ざってるものなんだろうなと。だから、これからも答えを探していこうと思ってます。この映画を観たあとに何か考えたり、感じてもらえたら嬉しいです。観終わって、僕もしばらく席から立てなかったですから。[出典3]
と自身も映画鑑賞後の余韻に浸っていた旨を明かし、作品の世界観の壮大さをうかがわせた。[出典3]
佐久本宝、今後の活躍にも注目!
https://twitter.com/IkariMovie/status/768590416216100864
映画『怒り』でド派手なデビューを遂げた佐久本宝。
渾身の演技で締めくくった想像を遥かに絶する壮絶なクライマックスと、佐久本宝の今後の活躍に注目である。
映画『怒り』は2016年9月17日に公開される。