加藤シゲアキの小説の評価は?『ピンクとグレー』で小説家デビュー
NEWSの加藤シゲアキは2012年1月の『ピンクとグレー』で小説家デビューを果たしています。今回はそんな加藤シゲアキのこれまでの作品をまとめてお届けします!
2023年3月31日更新
中学、高校、大学と通った思い出の地、渋谷と芸能界は自分にしか書けないこと[出典7]
と話し、
2作目の成長を感じるものにしたかった。120点ぐらいの感覚です[出典7]
と手応えを口にしていた。[出典7]
なぜ登場人物を女性アイドルに?
登場人物を女性アイドルにした理由を、加藤シゲアキは「男性アイドルにすると、僕の顔がちらつくかもしれないから」と明かしている。
加藤は、書店を訪れた際に自著がサブカルチャーコーナーのジャニーズ暴露本の隣に置かれていたため、小説の棚に自分のコーナーが設けられるのことが夢だった加藤はショックを受けたという。[出典7]
加藤は、
ジャニーズ本と言われるのは嫌。アイドル作家ではなく、アイドルで作家と言われたい[出典7]
と語っている。[出典7]
3作目『Burn.‐バーン‐』は集大成!
2014年には、小説家・加藤シゲアキとしての3作品目『Burn.‐バーン‐』を出版した。[出典8]
ストーリーは?
出版元の角川書店によると、ストーリーは以下の様である。
人間らしい心を失ってしまった天才子役・レイジは、魔法使いのようなホームレス・徳さん、愛に満ちた気さくなドラッグクイーン・ローズと、渋谷の宮下公園でめぐり逢う。
媚びることなく自らの力で生きている彼らに触れ、レイジの心は溶け始める。次第に家族のようにお互いを慈しむようになり、幸せな時は永遠に続くかと思われた。
だが無慈悲で冷酷な力が3人に襲いかかり、レイジはただひとつの自分の居場所であった宮下公園から引き離されてしまう。[出典8]
集大成の作品として
加藤シゲアキが集大成と位置付けた3作目のテーマは、家族と火。デビュー作『ピンクとグレー』、その後の『閃光スクランブル』と渋谷が舞台の作品を今回の『Burn.‐バーン‐』で完成させた形だ。
加藤は、執筆に半年かかったと振り返り、最後の1カ月は毎日ソファで寝るなど、生みの苦しみも明かしていた。[出典9]
また小説のタイトルについては、
ぬくもりといった人間らしさを覚えていくことと、燃えろといった意味も込めました[出典9]
と話している。[出典9]
実体験も反映!
小説の主人公の天才子役時代には、実体験も反映させている。[出典9]
加藤は、「転校が多くて、寂しい時期もあった」と少年時代を振り返った上で、
小6でジャニーズに入って夢を持つ人たちと出会い、切磋琢磨して。大きな影響や熱さをくれた人々を家族に置き換えて、書きたかったんです[出典9]
と自身の実体験を小説に盛り込んだ理由を語っていた。[出典9]
4作目には初の短編小説集『傘をもたない蟻たちは』
加藤シゲアキは、4作目には初の短編小説集へ挑戦した。小説集のタイトルは『傘をもたない蟻たちは』で、雑誌などで発表済みの5編に加え、書き下ろし1編の計6編を収録。[出典10]
過去3作はいずれも250ページを超える長編だったが、今回は400字詰めの原稿用紙52~88枚の短編集。[出典10]
加藤は、
長編をフルマラソンとするなら、短編は100メートル走。集中力を保つことができた[出典10]
と振り返っている。[出典10]