憑依型俳優松山ケンイチがまた見せた!映画『聖の青春』で過酷な増量
難病を患った天才棋士・村山聖の一生を描いた映画『聖の青春』が2016年11月19日公開される。主演の松山ケンイチは、役作りのため20キロ以上増量した。松山がそこまでして聖役を演じる理由とは?
2023年2月2日更新
という症状を伴うもの。[出典5]
そのため聖演じる松山は、ふっくらとした容姿に劇変し、同作に挑んだ。[出典6]
▼ポスターからも松山が増量したことが分かる
https://twitter.com/satoshiseishun/status/771469674999537664
過酷な肉体改造に「おいしいものもおいしく感じなくなった」という松山だが、今回の役柄については、
全身全霊をかけても足りない役[出典6]
“この人の為だったら、この人を演じられるんだったら全て捨てられる”という思いがあったから今ここに来ることができたのではないかと思います。
決して楽なものではなかったですし、苦しい部分もあったんですが、やっぱり“好き”っていう気持ちは全部超えてしまいますね。良いとこも悪いとこも超えてしまいます[出典4]
と話している。
松山は、2011年に公開された映画『GANTZ/GANTZ PERFECT ANSWER』でも、役作りのために7キロ増量したことが話題となった。[出典7]
周りの環境から演技のヒントを
松山は肉体面だけでなく、聖の生前の精神面も知るため、広島県に住む聖の両親の元と、聖の墓参りに訪れた。[出典6]
▼劇中では竹下景子が母親役に
そして、聖の師匠であった森信雄氏にも会い、大阪市福島区の前田アパート、関西将棋会館、更科食堂と、聖のゆかりの地を巡りながら、生前のエピソードをじっくり伺ったそうだ。
また、松山は「ネフローゼ」を理解するため、実際の患者に話を聞いてから、撮影に臨んだという。[出典6]
村山さんは亡くなっていますが、実際に村山さんとお付き合いされていたたくさんの方がいらっしゃって、その方々からお話を聞かせていただく機会をたくさん頂いて、すごく参考にさせていただきました。
映像も残っているのでそういうのも役の栄養になったと思います。
ただ、それだけだと、ある意味コピーというか・・・。
精神というか内面というものを作りあげていくことで“村山聖”以上に“村山聖”になれると思っていたので、特に“病”との向き合い方、“死”との向き合い方、“生きる”ということと一緒ですが、そういう内面の部分というのが一番苦労したことでもあるし、監督と一番話したところでもあります
監督のライバルは松山!
『聖の青春』で聖がライバルとして意識しているのは羽生だが[出典3]、そんな同作の監督を務めた森義隆監督は、自身のライバルとして松山の名を挙げた。
今回、彼を主演で一本撮って参った!という感じです。自分が想像しているところを遥々と越えていて…監督としてできることをもっと広げて松山ケンイチを倒さなければならないな~…負けたくない!
と森監督。[出典9]
彼の期待を遥かに超える演技を見せた松山にあっぱれという感じだ。
「17年ぶりに村山くんがいた」
原作者の大崎は、松山と初めて会ったときのことを以下のように話している。
はじめて松山ケンイチさんとお会いしたとき(※撮影が始まったころ)、村山聖さんに似ているのに驚いた。
体重を増やして役に備えたという。
右手の爪は村山を真似て長く伸びていた。森さんがいたら「村山君、こんなに長い間どこにいっとったんや」と手をさすったかもしれない。
私も酔っぱらっていれば昔のように頬っぺたを軽くつまんでいただろう。
意志の強そうな瞳。
内面からにじみ出てくるような自然なユーモラス。
そして人へ対する好奇心、優しさ。
17年ぶりに村山くんがいた。[出典6]
聖がこの世を去って17年。
大崎は、再度生きた”村上聖”がスクリーンに出現することが待ちきれないようだ。
村山聖が17年ぶりにこの世に戻ってくる。松山ケンイチに姿を借りて。
限定的なカーニバルのようなものだ。もちろん私もはやく村山くんに会いたい。[出典6]
そんな、映画『聖の青春』は2016年11月19日(土)に公開。
しかし、10月25日より東京都内で開催される「第29回東京国際映画祭」のクロージング作品として上映が決定しているため、同祭で先駆けて公開される。[出典8]