山田孝之がウシジマ役にこめるものとは?『闇金ウシジマくん』へのこだわりからみる、俳優・山田孝之を分析!
映画『闇金ウシジマくん Part3 / Final』でついに最終章を迎える『闇金ウシジマくん』シリーズ。主演を務めてきた山田孝之がウシジマ役に込めるものとは?
2023年3月10日更新
そんな山田孝之の演じることの姿勢は、
「手垢のついた(固定化された)俳優より、まっさらな新人を使いたい」という自由な意向を持つ先鋭的な監督や演出家にとって、非常に重宝されてしかるべきなのである。[出典4]
そんな中で、ウシジマは、あえて役の人生を作りこまずに、役を「操縦」するように演じることで、
ウシジマが持つ底知れぬ迫力や、メインのキャラクターだが、語られないという不気味さを醸し出すことに成功している。[出典5]
役の人生を生き切ることで、自らの演技の幅と、俳優としての深みを生み出し続ける山田孝之にとって、
“型”にはまって演じるという経験を与えたウシジマ役は、非常に特別な存在だったと言える。