新海誠最高傑作『秒速5センチメートル』って、どんな作品?
新海誠を一躍有名にした『秒速5センチメートル』。『君の名は。』を見る前にも、見た後にもチェックしておきたいこの作品について、調べてみた。
2023年3月28日更新
『秒速5センチメートル』ってどんな作品?
▼ 予告より抜粋
どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。[出典1]
あらすじ
▼ 『秒速5センチメートル』あらすじ
小学校の卒業と同時に離ればなれになった、遠野貴樹と篠原明里。そのとき、二人の間には二人だけの特別な想いが存在していた。しかし、無情にも時だけが過ぎてゆく……。そんな日々を重ねたある日、ついに貴樹は明里に会いに行くことを決意。訪れた約束の日、チラホラと舞う雪がスピードを増し、辺りを白く包んで行った……。[出典2]
この作品は「貴樹」という人物を中心に据えた3本の連作アニメーション作品からなっている。[出典3][出典4]
主人公の貴樹と少女・明里の再会を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして大人になった貴樹の魂の彷徨を切り取った表題作「秒速5センチメートル」という3本の連作だ。[出典4]
▼ 予告編から抜粋
「あの人との約束の当日は」
「昼過ぎから、雪になった」[出典1]
こんな切なげなセリフから始まる予告編も、なかなか見応えがある。
音楽
主題歌は、山崎まさよしの「One more time,One more chance」。[出典5]
これ以上ないくらい、作品の雰囲気と内容にマッチした曲のはずだ。
監督・新海誠のコメント
▼ 作者コメントから抜粋
我々の日常には波瀾に満ちたドラマも劇的な変節も突然の天啓もほとんどありませんが、それでも結局のところ、世界は生き続けるに足る滋味や美しさをそこここに湛えています。 [出典3]
この作品は1990年台前半から現代までの日本を舞台とし、貴樹の人生に沿って東京や地方のいくつかの街を変遷する。
他の多くのアニメーション作品に見られるようなSFやファンタジーなどの架空の要素は登場しないことが特徴だと新海監督は語っている。[出典3]
▼ 作者コメントから抜粋
現実のそういう側面をフィルムの中に切り取り、観終わった後に、見慣れた風景がいつもより輝いて見えるような、そんな日常によりそった作品を目指しています。[出典3]
とあるように、日常の儚さ美しさを描くことを目指した作品のようだ。[出典3]