2019年11月29日更新
吉田修一×李相日が生んだ衝撃作『悪人』。見どころと込められたメッセージに迫る。
2016年9月公開の映画『怒り』の吉田修一と李相日が初タッグを組んだ、映画『悪人』。衝撃作と名高い映画『悪人』の見どころと、込められた壮絶なメッセージに迫る。
種類 | 映画 |
公開日 | 2010年9月11日 |
映画『悪人』
▼予告
▼あらすじ
至高のタッグ
原作・脚本は『パレード』や『怒り』で注目を集める吉田修一。[出典2]
監督は代表作に『フラガール』や『許されざる者』など、数々の映画賞に輝く鬼才、李相日。[出典3]
この2人のタッグが話題を呼び、興行収入19億8000万円を記録する大ヒットとなった映画『悪人』。[出典4]
2016年9月、スタッフが再集結し制作された映画『怒り』にも高い注目が集まっている。
▼2016年9月17日公開映画『怒り』予告
豪華キャスト陣
殺人を犯し逃亡する青年・清水祐一に妻夫木聡。
祐一と恋に落ちる女・馬込光代を深津絵里。
そして、満島ひかり、柄本明、岡田将生、樹木希林など、物語を一層深くする豪華キャスト陣の共演でも話題を呼んだ。[出典1]
また、深津絵里は本作で、モントリオール世界映画祭にて主演女優賞を受賞した。[出典5]
「一体、誰が本当の悪人なのか。」
様々な登場人物の視点から、少しずつ事件の真相が明らかになっていくにつれて、浮かび上がる疑問。「一体、誰が本当の悪人なのか。」
予告でも印象的な、殺害された女の父親役である柄本明が放つ台詞。作品が放つ、静かで強いメッセージを感じることができる。
「いまの世の中、大切な人がおらん人間が多すぎる。」[出典6]
人とのつながりを求め、出会い系サイトで知り合い恋に落ちる祐一と光代。
そしてそれぞれのキャラクターが、それぞれに現代が抱える繊細な心の「悪」を孕んでいる。
主演の深津絵里は、インタビューで映画『悪人』を、
「いろいろな世代、性別の人間たちの愚かさや弱さを丁寧に描いている作品」[出典7]
と表現している。
誰しもの心にいる「悪人」を、あなたは自分の中に見つけることができるのだろうか。
映画『怒り』とともに、是非とも観ておきたい注目の作品だ。