原作と全然ちがう!?園子温版『リアル鬼ごっこ』!
山田悠介原作で、これまでに何度も映画化されている『リアル鬼ごっこ』。しかし園子温は新しく『リアル鬼ごっこ』を映画化するにあたり、なんと原作を全く読まなかったという。
2023年3月23日更新
原作は読んでない!?
『リアル鬼ごっこ』を制作するにあたり、監督の園子温は原作を読まなかったという。
園は『リアル鬼ごっこ』の公式サイトで
「リアル鬼ごっこ」というタイトルそのものにインスパイアされ、原作をあえて読まず、前からやりたかったこと、企画が結実しなかった作品のプロットをいくつも導入し、一から脚本を書きました。[出典1]
とコメントした。[出典1]
標的は、全国のJK(女子高生)
https://twitter.com/onigokkoeiga/status/591076017088802816
原作の『リアル鬼ごっこ』は「全国の佐藤さん」が鬼に殺されるという設定だったが、園子温版で標的にされるのは全国のJK(女子高生)だ。平和な日常が突然破られ、誰に追われているのか、なぜ追われているのかわからないまま逃げ惑い、捕まったら殺されてしまう恐怖の鬼ごっこ。[出典1]
トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜のトリプルヒロインを中心に、出演者総勢37名が全員女子という日本映画初のセンセーショナルなキャスティングであり、トリンドル玲奈はカナダのモントリオールで開催された第19回ファンタジア国際映画祭において最優秀女優賞を「審査員満場一致で」獲得した。また『リアル鬼ごっこ』自体も同映画祭において最優秀作品賞(シュバル・ノワール賞)と審査員特別賞を受賞している。[出典2]
みんなで「キャー」と騒げる作品を
米国のホラー映画は遊園地のジェットコースターみたいな感覚で、みんなで「キャー」と騒ぐような作品。地味な幽霊が物陰にひそんでいるのではなく、そういうスケールの大きなものを作りたかった[出典3]
と語っている。監督の目論見通り、ジェットコースターのようなノンストップアクションが誕生した。[出典3]
▼JK限定試写会に登壇した大倉士門のコメント
https://twitter.com/onigokkoeiga/status/615705722169352192
原作無視との批判も
原作を読まずに映画を作ったという園子温の発言に対しては、「原作無視とか論外!」「原作読んでないならタイトル変えろよ」といった批判も多く、「山田悠介が気の毒」と原作者に同情する声もあった。映画の公開直前に発言したこともあって、良くも悪くも多くの人の注目を集めたようだ。[出典4]
しかしこの『リアル鬼ごっこ』が国際的な映画祭で賞を受賞した作品であるのも事実。中身を見ないで批判するわけにはいかないかもしれない。