日本映画界きっての奇才!園子温監督の作品まとめ!
『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』などの作品を生み出し日本映画界に確固たる地位を築く映画監督・園子温。そんな園監督の名作映画をまとめました!
2023年3月23日更新
園子温の最新映画
『ひそひそ星』
この『ひそひそ星』は監督と脚本を園子温が務めており、その作品構想は実に25年。2016年5月14日に公開された。[出典1]
舞台となっているのは未来の宇宙で、大きな災害や失敗を繰り返して人類は著しくその数を減らし、もはや滅びゆく種族になっている。代わりに宇宙を支配しているのは人工知能を持ったロボットであり、主人公の鈴木洋子(神楽坂恵)もアンドロイドだ。彼女は星を巡る配達員をしているが、その中で30デシベル以上の音をたてると人間が死ぬ怖れがある「ひそひそ星」にたどり着く。[出典1]
全編モノクロームで制作されており、商業映画として撮るには困難という判断から自主制作映画として撮影された。
この映画について園監督は
僕にとって『ひそひそ星』はジョーカーというか、最後の切り札みたいなもので。作らないことでモチベーションを保っていた。でも作っちゃったから、今は憑きものが落ちたみたいになってしまった。またゼロから映画を作っていきたい[出典2]
と言及しており、この映画以降は自分にとってネクストステージになると語っている。[出典2]
園子温監督の名作映画
『映画 みんな!エスパーだよ!』
『映画 みんな!エスパーだよ!』はテレビ東京で放送されたテレビドラマ『みんな!エスパーだよ!』の映画版。園子温はドラマ版にも監督として参加しており、映画版ではそれをそのまま引き継いだ形だ。また、テレビドラマ版の原作は若杉公徳の漫画『みんな!エスパーだよ!』である。[出典3]
平凡な生活を送る男子高校生・鴨川嘉郎(染谷将太)がある日突然エスパーの力を手に入れ、エスパーの仲間たちと一緒に「人類エロ化計画」を食い止めるべく世界の危機に立ち向かう。
嘉郎が所属するチーム・エスパーには池田エライザ、マキタスポーツや安田顕といった俳優陣が顔を揃え、園子温ならではのパワフルな映画となっている。[出典4]
『地獄でなぜ悪い WHY DON’T YOU PLAY IN HELL?』
『地獄でなぜ悪い WHY DON’T YOU PLAY IN HELL?』は脚本も園子温が担当した「超娯楽作品」。約20年前に書いたオリジナル脚本が下敷きになっており、園監督の映画への情熱の原点が炸裂している。[出典5]
ヤクザの親分・武藤(國村隼)が出所する妻(友近)のために娘(二階堂ふみ)を主人公にした自主映画を制作するというストーリーで、通りすがりに巻き込まれてしまった公次(星野源)や映画監督志望の平田(長谷川博己)を制作スタッフに加え、敵対する組長・池上(堤真一)を相手取って実録ヤクザ映画の撮影に臨む。[出典5]
▼公式アカウントが投稿した映画のチラシ
https://twitter.com/play_in_hell/status/374889863901753344
『ラブ&ピース』
『ラブ&ピース』は園子温監督が率直に愛を描いたオリジナル作品。
平凡なサラリーマン・鈴木良一(長谷川博己)は同僚の寺島裕子(麻生久美子)に思いを寄せながらも話しかけられず、うだつの上がらない日々を過ごしている。そんな良一がデパートの屋上でミドリガメを拾い、さらに地下世界に暮らす謎の老人(西田敏行)と出会ったことから物語は加速し、大人気ロックスターに変貌した良一、愛の怪獣LOVEの出現という怒涛の展開につながっていく。[出典6]
『ヒミズ』
『ヒミズ』は古谷実の同名漫画を映画化した作品。制作準備段階で発生した東日本大震災の映像も盛り込まれ、かなりショッキングな作品になっている。[出典7]
崩壊した家庭で虐げられるふたりの主人公を染谷将太と二階堂ふみが熱演し、第68回ヴェネツィア国際映画祭で最優秀俳優新人賞をW受賞した。[出典7]
今や演技派女優として多くの作品に出演する二階堂ふみだが、その飛躍のきっかけになったのはこの『ヒミズ』だったようだ。[出典7]
一度は落ちた『ヒミズ』のオーディションだったが、シナリオ変更によって一転合格に。
もう辞めてしまおうかって思った直前に、『ヒミズ』受かった、っていう連絡が来て『どひゃ~』みたいな感じでした[出典8]
当時の二階堂は女優を続けるかどうか迷っており、園監督に抜擢されたことが女優としての低迷期を脱するきっかけとなったわけである。[出典8]
▼園子温監督と二階堂ふみ
『TOKYO TRIBE』
『TOKYO TRIBE』はバトル・ラップ・ミュージカルがテーマという珍しい映画で、原作は井上三太の漫画『TOKYO TRIBE 2』だ。
舞台は近未来のトーキョーで、そこでは様々な「トライブ(族)」に属する若者たちが暴力で縄張りを主張し合っている。その中で、「ブクロWU-RONZ」のヘッドであるメラ(鈴木亮平)と、「ムサシノSARU」に所属する海(YOUNG DAIS)というふたりを中心にして一大抗争が巻き起こる。[出典9]