武井咲は最年少!『黒革の手帖』原口元子役がどんどん若くなる!横領額が時代で違う?
『黒革の手帖』は1980年刊行の松本清張作の長編推理小説。これまでに山本陽子、大谷直子、浅野ゆう子、米倉涼子出演でドラマ化された。2017年には武井咲が歴代最年少の主役となる。また、主人公が銀行から横領する金額も時代とともに推移。
かんたんにいうと
2022年8月29日更新
『黒革の手帖』原口元子の歴代キャスト!
『黒革の手帖』は、1980年刊行の松本清張が手がけた長編推理小説。[出典1]
1億8000万円を横領した銀行員・原口元子が、銀座の高級クラブのママとなって、夜の世界で地位を手に入れる姿を描いた作品。
『黒革の手帖』は、これまでに何度かドラマ化されており、歴代の原口元子役として山本陽子、大谷直子、浅野ゆう子、米倉涼子、武井咲が出演した。[出典2]
https://twitter.com/yukoasano_staff/status/852871541998075904
『黒革の手帖』シリーズ比較分析
原作『黒革の手帖』全てはここから始まった
https://twitter.com/kurokawaTVasahi/status/882067662641053696
松本清張の原作小説は、1978年から1980年に週刊新潮で連載。1980年に単行本が出版された。[出典3]
ベテラン銀行員の原口元子は、7500万円を横領。
その資金を元手に銀座のママに転身。病院の院長や、医大専門予備校の理事などを獲物にしていく……という人物。[出典4]
では、歴代のドラマ版と比較してみよう。
大谷直子版(1984年)横領額が微妙に増量!
大谷直子版の原口元子は、ベテラン銀行員だが女性であるという理由で預金係のまま……という人物。
そんな仕打ちをした周囲への復讐として、銀行から1億円を横領し、銀座にバーをオープン。[出典5]
ベテラン銀行員である点・銀座のママになる点は原作と共通。違うのは、元子が横領した金額が1億円と、微妙に増額しているところだ。
浅野ゆう子版(1996年)横領額が跳ね上がる
浅野ゆう子版の原口元子は、1億7千万円を横領。返済を要求する元上司に対して、架空口座とその顧客情報が記入された手帳を公開すると脅した。[出典6]
ここにきて元子が横領した金額がぐっと上がった。原作からは1億円ほど、大谷直子版からは7千万円の差をつけた。[出典3][出典5][出典6]
これがどういうことかというと、恐らく物価の反映ではないだろうか。
例えば大卒初任給は、原作が連載された1978年時は、105,500円、大谷直子版の1984年時には、135,800円 、浅野ゆう子版の1996年は193,200円と推移。[出典7]
時代が変わるごとに、元子が横領する金額も実はこまめに変動しているということだろうか。
「今時7千万円で銀座でバーを開業できるわけない」みたいなツッコミを予期してのことかもしれない。
米倉涼子版(2004年)は大ヒットを記録
米倉涼子版の原口元子は、1億2千万円を銀行からコツコツ横領。返済を要求する元上司に対して機密情報が記載された黒革の手帖を見せつける。
米倉涼子版は平均視聴率15.4%という大ヒットを記録した。[出典8]