俳優・長谷川博己の多彩な魅力を分析!俳優業にかける想い
演技派俳優として人気を集めている俳優・長谷川博己。多彩な役柄を、観る人を圧倒する演技力でこなす俳優・長谷川博己を分析した。
2023年2月9日更新
俳優・長谷川博己
俳優・長谷川博己は、2010年に放映されたドラマ『セカンドバージン』(NHK総合)で、鈴木京香演じる主人公と不倫に堕ちる17歳年下の金融庁キャリア、鈴木行を好演し、大ブレイクを果たした。[出典1]
最近では、映画『進撃の巨人』で派手なアクションをこなし、映画『シンゴジラ』で日本を背負い奮闘するエリート官僚を演じ話題を呼んだ。
https://twitter.com/crank_in_net/status/759509076686606337
文学座の舞台俳優としてキャリアを積み、演出家・蜷川幸雄にも一目置かれる演技力を持つ役者である長谷川。[出典1]
その演技力を武器に、映画ドラマ問わず、多彩な役柄を魅力的にこなす姿は、まさに名俳優と呼ぶべき存在だろう。
多彩な役柄
デビュー期に見せた役の振れ幅
ドラマ『セカンドバージン』(NHK総合)では、熱い志を持つ若手キャリアでありながらも、危険な不倫関係に溺れていくエリートを演じた。
王子様系の役でブレイクした一方、
2011年に民放ドラマ初出演となったドラマ『鈴木先生』(テレビ東京系)では、どこにでもいそうな平凡さを醸し出しながらも、独自の教育論で様々な問題に立ち向かうという、どこか癖のある教師役を演じた。
https://twitter.com/SUZUKI_SENSEI/status/322702560324628480
この2作品への出演で、長谷川博己という俳優の可能性の振れ幅が証明された。
人気を不動のものとした”クズ役”
高視聴率を叩き出し話題となったドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)では、4人の子供を持ちながらも不倫に走り、挙句妻を自殺に追い込むという究極のクズ男を演じた。[出典2]
人間の恥を存分に露わにした役所を、これまで理性的な役柄が多く、ビジュアルもクールな長谷川博己が演じることで、同ドラマの視聴率に大きく貢献した。[出典2]
王道の役から癖のありすぎる役まで
長谷川博己の魅力は、知性溢れる冷静な役を演じる反面で、俗に言う”ぶっ飛んだ役”もこなすことだろう。
「俳優・長谷川博己」というコンテンツを、観客が飽きずに追い続けられるだけのポテンシャルを感じさせることが、人気の秘密と言える。
そんな長谷川の狂気と演技力を存分に感じられるのが、劇場版『MOZU』での、犯罪者・東和夫 役である。
https://twitter.com/MOZU2014/status/719479818891362304
西島秀俊演じる主人公・倉木を狡猾に追い詰めながらも、そこに激しい狂気を感じさせる東を、長谷川は迫力満点に演じている。
自身も、
「東自身が道化を演じている部分もある。『真夏の夜の夢』の妖精パックのようにね。だから僕は『演じている人間をさらに演じる』という感覚で、独特のセリフ回しも楽しみながら表現した」[出典3]
と役を分析しており、役の中で”理性”と”狂気”を演じ分ける長谷川の手腕は確かなものといえよう。
歴史作品での存在感
2016年9月より放映されるドラマ『夏目漱石の妻』(NHK総合)では、没後100年を迎える文豪・夏目漱石を演じる。
他にも大河ドラマ『八重の桜』にも出演し、存在感を放っている。
登場人物の生き様を描く歴史作品において、長谷川はその人物になりきることで、作品にリアリティを与えている。
ドラマ『夏目漱石の妻』(NHK総合)では、妻役の尾野真千子とまさに夫婦になりきりアドリブを連発。
カットがかからなければずっと芝居を続けるほど夏目漱石夫妻になりきっていたという。[出典4]